【ヨハネスブルク/南アフリカ 3日 AFP】女子ボクシング、WIBA/WBC女子スーパーミドル級タイトルマッチ。王者レイラ・アリ(Laila Ali)は、挑戦者グウェンドリン・オニール(Gwendolyn O’Neill、ガイアナ)と対戦。試合は1ラウンドKOでレイラ・アリが勝利を収め、WIBAで5度目、WBCで2度目の王座防衛に成功した。

■わずか56秒の対戦

 1999年にプロデビューを果たしてから未だ無敗のレイラ・アリにとって、24勝(21KO)目となるこの試合は、僅か56秒の呆気ない幕切れとなった。「まさかこんなに早く終わるとは思わなかった。」とレイラ自身も驚いた様子をみせた。

■引退説を一蹴の次戦は未定

 試合後のインタビューで、引退が迫っているという噂について尋ねられたレイラは、「私はまだキャリアを終えていない。」と引退説を否定しながらも「でも、次の試合はかなり先のことになるかもしれない。」と付け加えた。
 また、レイラは「父の血が私にも流れていると思うと勇気が沸いてくる。」と、父である伝説的ボクサーのモハメド・アリ(Mohammed Ali)の存在が彼女にとって大きなものであることを語った。

■反アパルトヘイトに対し意欲的な活動

 初めて南アフリカへやって来たレイラは、12日間の滞在でアパルトヘイト政策への抵抗の始まりとなったソウェト(Soweto)の訪問や、反アパルトヘイト運動の中心となった同国のネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)元大統領と対面し反アパルトヘイトに対し意欲的な活動を行った。今週の始めには、マンデラ元大統領について「私の父と同じように非常に多くの人々に貢献した偉大な人物だ。」と賞賛の言葉を述べている。

 写真は試合後、チャンピオンベルトを持ってポーズをとるレイラ。(c)AFP/STRINGER