【パリ/フランス 25日 AFP】1月22日から4日間、フランス・パリ市内にて07年春夏オートクチュールコレクションが開かれている。3日目となる24日には、ジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)のショーが行なわれた。

 今シーズンのゴルチエは、オートクチュールの世界に宗教的なタッチを付け加えた。芳香が漂い、荘厳なオルガンの音色が鳴り響くランウェイには、輝く光輪を頭に飾り、神秘的なヴェールをまとったモデル達が登場した。発表されたドレスには、それぞれ‘聖体(Communion)’、‘奇跡(miracle)’、‘祝福 (blessing)’といった名前がつけられている。

 ショーのフロントロウには、元スパイスガールズのヴィクトリア・ベッカム(Victoria Beckham)やカトリーヌ・ドヌーヴ(Catherine Deneuve)が姿を見せた。バーレスクダンサーのディータ・ヴォン・ティース(Dita von Teese)は、モデルとしてキャットウォークに登場した。

 聖職者が式典で着用するフードやカズラ(ポンチョ状の式服)のような信心深さと敬虔さを象徴するアイテムを、ゴルチエは大きく開いたネックラインと透け感のある布地でアレンジ。程よくモード感を付け加えた。

 神々しい光を放つブルーのロングドレスはルルドの聖母を想わせる。黒のスパンコール刺繍のミニドレスには、胸元に十字架型のカッティングが施された。タイトなドレスに身を包んだ天使ケルビムや、血の涙を流すハートが刺繍されたグレーの修道服も登場した。写真は、新作を披露するモデル。(c)AFP/MARTIN BUREAU
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