【パリ/フランス 24日 AFP】カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が手がけるシャネル(Chanel)は、2007年春夏オートクチュールコレクションで細身の直線的なシルエットを提案した。

 「垂直の流動性」(fluidité verticale)と題したコレクションは、ローブ・ド・ソワレ、繊細なビスチェ、極上のテーラード、銀糸刺繍のスカートなどが並ぶ。マイクロミニ丈のスカートや流れるようなラインのロングドレスは、いずれもテープとフリンジ使いで縦の流れを強調した。

 定番のツイード・ドレスはジャケットと同じ丈のミニだ。黒のタイツと白いライン入りの黒のヒール靴を合わせるスタイルが新鮮だ。マリンジャケットは、エナメルベルトに、ストライプのレザーグローブを合わせた。ポニーテールヘアには羽飾り、目元部分はクリスタル刺繍が施された黒のチュールレースを付けヘアメイクのコントラストを見せた。

 ショー会場となったグラン・パレは、広大な床を巨大なグレーのシャネルマークが描かれた。バックミュージックは、アメリカ人フォーク歌手キャット・パワー(Cat Power)がオーケストラーと共に演奏する。フィナーレに登場したマリエは、美しく垂直に垂れた純白のテープと幾千もの羽がトレーンを引き、拍手喝采を巻き起こした。

 ショーにはシガニー・ウィーバー、ソフィア・コッポラ、ダイアン・クルガー、マリアンヌ・フェイフル、ショーン・レノン、マルク・ラヴォワーヌ、ヴァネッサ・パラディなど多くの著名人が集合した。
写真は、新作を披露するモデル。(c)AFP/MARTIN BUREAU

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