【2月25日 marie claire style】"ディズニー・チャンネルのアイドル"としてブレイクしたのち、映画『スパイダーマン:ホームカミング』や『グレイテスト・ショーマン』といった大ヒット作への出演で、世界的な脚光を浴びた女優ゼンデイヤ。ドラマ「ユーフォリア/EUPHORIA」では、見事な熱演が高く評価され、"米テレビ界最高峰の栄誉"と称されるエミー賞のドラマシリーズ部門主演女優賞を史上最年少で初受賞する快挙を昨年成し遂げた。さまざまな"顔"で人々を魅了する彼女の秘密を探る。

 唯一無二の存在感と実力で快進撃を続けるゼンデイヤ。女性として年々輝きを増している彼女は、ファッションアイコンとしても注目度が高く、現在イタリアのハイジュエラー「ブルガリ」のブランドアンバサダーも務めている。

 彼女が参加している「ブルガリ」のキャンペーンテーマ「MAI TROPPO-溢れる豊かさ」には、女性たちが溢れる豊かさを持つことの素晴らしさという意味が込められているという。キャンペーンムービーで、ゴージャスでありながらクールな女性を体現してみせたゼンデイヤも、自身の思いを重ねる。

「私が演じた女性は、誰にも自分を決めつけさせていないの。私はそんな女性を美しいと思うし、その美しさはすべての女性に共通するものだと思うわ」

 女優としてだけでなく、シンガーソングライター、ダンサー、プロデューサー、ファッションデザイナーとしても活躍しているゼンデイヤ。幅広い分野で多彩な才能を惜しげもなく披露している彼女だからこそ、「欲しいものをすべて手に入れてもいいのだ」と私たちの背中を押してくれる説得力がそこにはある。

 ゼンデイヤは、カリフォルニア・シェイクスピア・シアターでステージマネージャーとして働いていた母親の影響で、幼い頃から演劇や歌を学び始め、子役として活動をスタート。14歳のときにベラ・ソーンとダブル主演を務めたディズニー・チャンネルのドラマ「シェキラ!」で大ブレイクし、その後もとどまることなく映画の世界へと活躍の場を広げていく。

 24歳という若さながら成熟した印象を受けるのは、厳しい世界に身を置くなかで培われたものでもあるが、彼女自身が内に秘めた強さを持ち続けているからだろう。以前、米国版『marie claire』で表紙を務めたことのあるゼンデイヤは、困難に直面したとき、どのように立ち向かっているかについて、インタビューのなかで自身のことをこう分析している。

「実は、私は失敗することを時にとても恐れてしまうところがあるの。『パーフェクトでありたい』『いつも正しい決断をしたい』と思うあまり、よい決断ができなかったときは、ストレスを抱えてしまうこともあるわ。でも、本当はいつも完璧でなくてもいいのよね。私はこれからもキャリアを重ねていくなかで、数々の失敗をするかもしれないけれど、できるだけ最善の決断ができるように努力し、自分の失敗からその都度学び、ベストを尽くしていけば、うまくやり遂げられると思うわ」

 さまざまな葛藤を抱えながらも、着実に一歩一歩前進しているゼンデイヤの言葉には共感せずにはいられない。そんな彼女が喜びを感じる瞬間は、自分が行動したことに対して、感謝してもらえるとき。ゼンデイヤは10代の頃から積極的にチャリティ活動に参加しており、熱心な慈善家としても知られている。

「私はその瞬間ごとを大切にしたいから、今の自分の心が動かされることをしたいといつも思っているの。そして、自分がプラスの影響を与えることができた人たちからも、エネルギーをもらっているのよ。私はキャリアのなかで素晴らしいことができているうえに、幸運なことに金銭的にも恵まれている。だからこそ、そこで得たお金を寄付することによって、人の役に立てるというのが、私にとっては成し遂げたい目的であり、モチベーションを上げてくれる理由でもあるの」

 ゼンデイヤという名には、アフリカで使われているショナ語で「感謝を伝える」という意味があるそうだが、名前の通りの愛情深い性格こそが、彼女が愛される理由なのだろう。黒人の父と白人の母を持ち、「若い女性のロールモデルになりたい」とも語る彼女は、これまでに人種差別をはじめとする社会的な問題についても、恐れることなく自身の意見を発信し続けている。

「私は"黒人の女の子"というフィルターがかかった状態でハリウッド女優として受け入れられているような現状を変えたいの。それは、ハリウッドの映画界であれ、芸術であれ、ほかのどんな分野でも、変化の道筋を作っていかなければいけないと思っているわ」

 エンタメ業界にとどまることなく、幅広い世界で人々をけん引する"次世代インフルエンサー"として活躍するであろうゼンデイヤから目が離せない。

(YG=イエローゴールド、PG=ピンクゴールド、WG=ホワイトゴールド、PT=プラチナ、SS=ステンレススティール)

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(c)marie claire style / photo: (c)BVLGARI / text: Masami Shimura / translation: Junko Nakaniwa