【12月9日 marie claire style】これまでのスタンダードが通用せず、新たな生活様式を余儀なくされた2020年。それは、ライフスタイルについて根本から考えさせられる1年でした。自分らしい生き方とは何か。その答えを追求していくうちに、自分の存在感を表すフレグランスに対しても気持ちの変化が出てきました。肌との相性を確かめながら、心地よいものをドレッサーの前で模索する日々を経て今、自分に調和するのは次の4つの香りです。

 ひとつめはクリスチャン・ルブタン氏がこれまで出会った人や旅先、思い出など、自身のインスピレーションを香りとして表現した"ルビワールド フレグランスコレクション"。なかでもバニラとカルダモンのコントラストが美しい"ルビルージュ オードゥパルファン"はエスケープ感のある香りで、ボトルに施されたスティレットヒールはパリの上に立っているという粋なメッセージも。移動がままならない時期だからこそ、パリを訪れる日を夢見ながら前向きなパワーをこの香りから感じ取っています。

 次は「フレデリック マル」の"リップスティック ローズ"。調香師のラルフ・シュヴィーガー氏は、幼い頃に母のキスからほのかに感じたリップスティックの香りを創造。香りの記憶の"原初"ともいえる懐かしいパウダリートーンはとても優美でエレガント。メイクアップの機会が減った日々でも、リップスティックを塗っているかのような華やかな気持ちを呼び起こさせるのです。

 誰ともかぶることのない香りのせいか、公私ともに尋ねられることの多いのが、日本人のために作られたフランス発の香水「サノマ」。「ジャン・パトゥ」や「ドルチェ&ガッバーナ」などのクリエーションを手がけた香りの名手、ジャン・ミシェル=ドゥリエ氏とフランスで日本人の感性を持って香りのディレクションを行う渡辺裕太氏がタッグを組み、4つの香りを展開。

 なかでも日仏で1、2の人気を誇る"2-23"は海外で好まれる動物的なウードをなめらかなでスエード調に、ジャムのように甘いヨーロッパのバラの香りをフレッシュなブーケにスイッチするなどの秘策が。"日本でも香水を愛用する人が増えるように"と願いが込められているだけあり、ニッチフレグランスブランドのなかでも傑出した作品といえるでしょう。

 最後はNYのカフェで偶然出会った「ル ラボ」の"ローズ31"について。勇気を振り絞って初めて見知らぬ人に尋ねて知ったこの香りはその後、纏うことで数々の偶然や出会いを私にもたらした、いわば"お守り"のような存在。過去には王のみが纏うことが許されたローズが奏でるミステリアスな調香は、閉塞感のある日々でも湧き上がるような自信をもたらしてくれます。

 ドレッサーに並ぶ香水ひとつひとつに、人それぞれ心に残る思い出があるはず。常に寄り添いふとした瞬間に記憶を呼び起こす香りは、未来に向けたマインドセットやインスピレーション、そして力をもたらしてくれる重要なツールでもあります。やさしく、時には力強く気分を高めてくれるポジティブな香りとともに素敵なホリデーシーズンを。そして良い2021年をお迎えください!

■お問い合わせ先
・ クリスチャンルブタン ビューティ 0120-449-360
・ フレデリック マル お客様相談室/0570-003-770
・ ル ラボ お客様相談室/0570-003-770

■関連情報
・ クリスチャンルブタン ビューティ公式HP:https://jp.christianlouboutin.com/
・ フレデリック マル公式HP:https://www.fredericmalle.com/jp
・ サノマ公式Instagram @canoma_parfum
・ ル ラボ公式HP:https://www.lelabofragrances.jp/

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(c)marie claire style/selection, text, photo: Nathalie Lima Konishi