【10月5日 AFP】(写真追加、更新)ファッションデザイナーで「ケンゾー(KENZO)」創業者の高田賢三(Kenzo Takada)氏が4日、フランスの首都パリで死去した。81歳だった。新型コロナウイルスに感染していたという。同氏の広報担当者が明らかにした。

 広報担当者の声明によると、高田氏はパリ・アメリカン病院(American Hospital of Paris)で亡くなった。高田氏は日本人として初めて、競争の極めて激しいパリのファッション界で注目を集めた。

 今年は高田氏がパリで最初のコレクションを発表してから50年の節目だった。高田氏は特に、トレードマークの花柄プリントで知られる。

 高田氏は自身の名前を冠したファッションブランド「ケンゾー」を高級ブランド企業グループの仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンに売却し、その6年後の1999年にファッション界から引退した。その後は今年初めのデザインコレクションなど、単発のプロジェクトに専念した。

 1965年、高田氏は日本から船で渡仏しマルセイユ(Marseille)に到着、パリに向かった。当初、パリには短期の滞在のみを予定していたが、結局住み続けることになった。高田氏は、1970年に自身初の女性向けコレクションを制作、1983年に男性向けのショーを初めて手掛けた。1988年には自身初となる香水「ケンゾーケンゾー」を発表した。(c)AFP