【9月30日 marie claire style】歴史あるイタリアブランドの「エミリオ・プッチ」が、クチュールとストリートカルチャーをユニークに融合させている気鋭のデザイナー、クリステル・コーシェとコラボ。記事全文へ

【9月30日 marie claire style】歴史あるイタリアブランドの「エミリオ・プッチ」が、クチュールとストリートカルチャーをユニークに融合させている気鋭のデザイナー、クリステル・コーシェとコラボ。美しいプリントと色鮮やかなカラーで知られる「エミリオ・プッチ」のアーカイブ柄を用いた、スポーティで洗練されたウエアを、ブランド初となるユニセックスで提案する。

 エミリオ・プッチがかつてデザインした柄、LUPA(ルパ)や SELVA(セルヴァ)を再解釈したものや、「エミリオ・プッチ」と「コーシェ」のイニシャルを掛け合わせて生まれた、モノグラムを使用したアイテムが登場。中でも、アイコニックな柄をスリーブに施したロングTシャツやフェミニンなレースを使ったワンピースが注目だ。ストリートとハイファッションを見事にミックスさせた、パワフルでエネルギッシュなこのコレクションを記念して、10月1日からジェンダーレスで楽しめるアイテムが揃うポップアップストアを開催。また、今回特別に、デザイナーのクリステル・コーシェがmarie claire style.jpのインタビューに答えてくれた。

Q.世界中にファンを持つ歴史あるイタリアブランド「エミリオ・プッチ」のゲストデザイナーに就任された時、どんな事を感じましたか?

「LVMH」の「エミリオ・プッチ」チームの2020年秋冬コレクションのゲストデザイナーに任命され、光栄に思いました。長い間続いてきたヘリテージブランドである「エミリオ・プッチ」を、昔からとても尊敬していましたし、バイオグラフィーを読んだこともありました。そのため、私がこのブランドの物語の一部になれることは、自然に感じました。プロジェクトに参加するにあたり、チームの温かな歓迎と副会長兼イメージ・ディレクターのラウドミア・プッチさんの素敵な姿勢に感銘を受けました。世界で最も名のあるラグジュアリーブランドの新たな一歩を一緒に取り組めたことは、何よりもかけがえのない時間でした。

Q.今回のコレクションを発表するにあたり、「エミリオ・プッチ」のアーカイブや世界観で特にどのような点に着目しましたか?

「エミリオ・プッチ」と言えば、美しいプリントと鮮やかなカラー使いが有名ですが、それは私にとってインスピレーションの源でもあります。皆さんが思っているよりも「エミリオ・プッチ」の世界観は遥かに大きく、フィレンツェのパラッツォ・プッチで貴重なアーカイブの数々を発見できたことは、とても素晴らしい経験でした。私はとっておきのアーカイブを使い、「コーシェ」の世界観と融合させて、2020年代にフィットするよう「コーシェ×エミリオ・プッチ」コレクションを作り上げました。アーカイブは本当に素晴らしく、私はずっとキャンディショップにいる子供のような気分でした。

Q.ユニセックスのラインはブランド初の試みでしたが、ご自身のフィルターを通し、今回どのようなコレクションにしたいと思いましたか?

今回のコレクションでは、今まで「エミリオ・プッチ」にはなかった、フェザーコート、フェミニンなレースのドレス、トラックスーツなど、「コーシェ」の世界観が色濃いピースも登場させました。「エミリオ・プッチ」のような象徴的なブランドと共に作品を作り上げるには、自分を駆り立てる強い意思が必要ですが、それは2つのブランド間に信頼があることで成り立ちます。「コーシェ×エミリオ・プッチ」はまさに、そうでした。2つのブランドのDNAが一致していると分かったとき、それは心が動く瞬間でした。

今、世界は変わりつつあります。人々の服装やスタイルも変わりつつあり、メインカルチャーであるカジュアルさと、ラグジュアリーさが混ざっています。男性がウィメンズウェアを購入し、女性がメンズウェアを購入することもあります。「コーシェ」のコレクションも、初めからスタイルやジェンダーが曖昧で、流動的なデザインになるよう想いを反映しています。また、私のスタイルは女性らしい一面もありますが、イメージしているのは、クラシカルな女性らしさでも、悪趣味な女性らしさでもなく、ニュアンスのあるモダンな女性らしさです。現代の女性は非常にフェミニンだと思いますが、同時にパワフルで心地よさも感じられます。これは「コーシェ」と「コーシェ×エミリオ・プッチ」でも強く表現しているイメージです。また、メンズウェアのデザインも大好きです。「エミリオ・プッチ」にとって初の取り組みであり、ブランドのためにこの新しい領域を試してみるのはとても楽しかったです。私の理想の「エミリオ・プッチ」の男性像は洗練された華やかさをベースに、セクシーさを添えている人。このイメージが、コレクション全体にグラマラスで"イタリアのギャング"のようなクチュールタッチを与えます。

Q.コレクションの発表直後に、世界中でパンデミックが起こり、生活が一変しました。これまでとご自身の感じ方や、表現など変化したことはありますか?

コロナの影響で すべてが変わりました。それは、私が長い間考えていた、いくつかのアイデアをより強固なものにしました。ファッションはより包括的で、世界にオープンである必要があります。「コーシェ」は、性別、起源、体の形に関係なく、全ての人のための、前向きな姿勢を持った、ポジティブなブランドです。そしてこのポジティブでオープンな気持ちは、今、世界とファッションが必要としているものであると思います。

個人的には、今回のパンデミック以降の期間は、私にとって刺激的でもあります。また、サステナビリティに関する仕事に深く取り組む機会でもあります。地球環境を大切にするために、資源を見直し、より多くを再利用したいと考えています。そして今、些細なことや周りの人との繋がりを改めて感じます。人生の美しさ、この信じられないほどの奇跡を、もっと喜びさまざまな経験を反映することで、クリエーションを進化させ続けていきたいと思います。

Q.日本でも「コーシェ」のコレクションショーを何回か発表されていますが、日本から受ける影響や魅力がありましたら教えて下さい。

私はずっと日本が大好きです。ありがたいことに、日本にも友達が多く、彼らは私に日本の素晴らしさを教えてくれます。アーティストや、知る人ぞ知る場所や、音楽など・・・。

原宿のストリートショーや渋谷のTSUTAYAの屋上で行った「コーシェ」のショーは、今でも素晴らしい思い出です。東京から京都、九州から直島など、あらゆる場所で感じることができる近代と伝統のミックスに感動しています。また、日本に行って大好きな日本食を食べるのが楽しみです。

■プロフィール
クリステル・コーシェ(コーシェ デザイナー)
セント・マーチン美術大学を卒業後、ニューヨークやアントワープ、ミラノを拠点に、「マルティーヌ・シットボン」や「クロエ」、「ボッテガ・ヴェネタ」、「ドリス ヴァン ノッテン」などでキャリアを積む。2010年、シャネル傘下のクチュールアトリエ、「メゾン・ルマリエ」のアーティスティック ディレクターに就任。14年に自身のブランド「コーシェ」を立ち上げる。19年にANDAMグランプリを受賞。

■お問い合わせ先
エミリオ・プッチ・ジャパン/03-5410-8992

■イベント概要
「コーシェ×エミリオ・プッチ ポップアップストア」
会場:渋谷パルコ
会期:10月1日(木)〜10月14日(水)
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 1F POP UP SPACE "GATE"

会場:梅田阪急
会期:10月7日(水)〜10月13日(火)
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7 3F コトコトステージ31

会場:ヌビアン 原宿
会期:10月20日(火)〜11月2日(月)
住所:東京都渋谷区神宮前1-20-2

■関連情報
・エミリオ・プッチ 公式HP:www.emiliopucci.com/ja-jp/
・コーシェ 公式HP:www.koche.fr/
(c)marie claire style

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