【3月26日 marie claire style】映画業界で働く両親のもと、LAで生まれ育ったクリステン・スチュワート。9歳でデビューし、その後、映画『パニック・ルーム』でジョディ・フォスターと共演。その演技が評価され、一躍注目を浴びる。それから数年後、クリステンのキャリアを大きく飛躍させたのは、世界中に熱狂的なファンを持つベストセラー小説を映画化した『トワイライト』シリーズだった。5作続いたこのシリーズで共演した俳優、ロバート・パティンソンとのロマンス、そして破局も当時、大きな話題に。若くして名実ともにハリウッドスターの一員となった彼女だったが、その華やかな世界とは少し距離を置くかのように、インディーズ映画を中心に出演する時期が続く。そして、2014年公開のオリヴィエ・アサイヤス監督の作品『アクトレス~女たちの舞台~』で、米国女優として史上初のセザール賞助演女優賞を受賞。その研ぎ澄まされた演技力にさらに磨きをかけていく。以前、本誌のインタビューで「私は正直さを感じられる役を選んでいるだけ。自分と完全に違うキャラクターを演じたことはない」と話したクリステン。そんな彼女が先頃、出演したリブート版『チャーリーズ・エンジェル』は正真正銘、ハリウッドのメジャー作品だ。その中でさえ、彼女はタフで自然体。そしてちょっとコミカルな表情も見せながらシニカルな役を見事に演じている。そのキャラクターも本人の言葉を借りれば、クリステンの中にある性質の一つなのだろう。

 一見、クールで気軽に人を寄せ付けないムードを持った彼女だが、実はチャーミングで自分に正直なだけ。その個性際立つ存在に、映画界だけなく、モード界からもラブコールが絶えない。中でも、2013-14年 パリ-ダラス メティエダール コレクションのキャンペーンに抜擢されて以来、「シャネル」との親密な関係はいまだ継続中。カール・ラガーフェルドが手掛けたメゾンのショートフィルムにガブリエル・シャネル役で出演したことも記憶に新しい。そんなクリステンが今春夏プレタポルテ キャンペーンに再び、登場した。春夏の新作を纏い、優雅にジャンプする姿を披露し、その躍動感あるショットでフレッシュなムードを描き出す。この写真はその中の1枚。撮影はジャン バプティスト モンディーノが担当。

 クリステンは、「今の女性にとって必要なのは軽やかさ。すぐに走り出せるような感覚が必要だと思うの。この服はそれが可能だと感じさせてくれるわ」と言う。そして、「シャネル」のアーティスティック ディレクター、ヴィルジニー・ヴィアールに憧れているとも。「彼女の服は衝撃的でハッとしてしまう。夢中になれて、楽しいけれど、シャネルの歴史にしっかり基づいているの。すべてがベーシックに戻ったかのようにね。ヴィルジニーはパンクロッカーよ。彼女はとてもクリエイティブで自分を持っている人。自分自身を守るために壁はあるとは思うけど、その下にはロックな一面を持っている。その一面はとても貴重よ。ヴィルジニーが手掛ける服を着ることができて光栄に思っているわ」
 

■関連情報
【無料ダウンロード】marie claire style PDFマガジンをチェック!
(c)marie claire style/photo: (c)CHANEL/text: Tomoko Kawakami