【11月28日 marie claire style】今、最も注目される若手女優の1人、芳根京子。2013年のデビューからわずか3年という速さでNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のヒロイン・すみれ役に抜擢。ヒロインの半生を1人で見事に演じきった演技力の高さが話題を呼んだ。以来さまざまなドラマや映画に出演し、今年だけでも映画『居眠り磐音』での主人公を一途に思う許嫁役や、映画『今日も嫌がらせ弁当』での反抗期の娘役、テレビドラマ「TWO WEEKS」での正義感に溢れる新米検事役を熱演。弱冠22歳とは思えないほど幅広い役柄で活躍し、その存在感は高まる一方だ。

 そんな彼女の最新作が12月13日から公開されるアニメーション映画『ぼくらの7日間戦争』だ。原作は累計2000万部を超える、宗田理のベストセラー小説『ぼくらの七日間戦争』。現代版にアップデートした今作では舞台を2020年の北海道に移し、大人への小さな反抗心から高校生が廃工場に立てこもり、街じゅうやネットをも巻き込む大騒動を繰り広げる。芳根は議員の父を持ち、美人で優等生な一方、自分の気持ちをなかなか言葉にできない一面を持つヒロイン・綾の声を務めた。

「みんなが知っている名作のヒロインを務めるのは嬉しい反面プレッシャーでしたが、台本を初めて読んだ時のワクワク感を、自分が感じた以上に伝えたいと強く思いました」

 限られたアフレコのスケジュールの中、ヒロインとして肩を並べるのは経験値の高いプロの声優たち。声優への挑戦は2度目だが、台本の見方や声を出すタイミングも分からなかったという芳根が心がけたのはこれまで女優として経験を積んできた"感情を出して演じる"こと。

「技術がないぶん、自分がここにいる意味を出せたらと思いました。映像で自分の姿は見えないけれど、綾が泣いている時は私自身も泣いたり、綾の気持ちを想像しながら自分が感じた思いを声に込めました」"等身大でリアル"と綾を描写する芳根。物語を通して本音を言える仲間に出会い、秘めていた思いがきちんと溢れていく綾の様子に成長と共感を覚えたという。

「もともと人見知りで、幼少期は言いたいことが言えなかったんです。そんな私を変えてくれたのが中学時代の吹奏楽部での時間。波長の合う友人との出会いや、意見を聞いてくれる先輩や先生のおかげで、自分の気持ちを考えて伝えられるようになった。パスをくれた環境に本当に感謝しています」

 人気絶頂にもかかわらず、今後の目標を"目の前のことを1つずつ乗り越えること"と掲げる実直さに、吹奏楽部の時と変わらず"周囲の期待に全力で応える"という彼女らしさがのぞく。

「全力でお芝居をしているから反省はするけど、後悔はしない」。

 高い熱量とプライドが込められた演技に対する潔い言葉に、女優・芳根京子の本気が溢れていた。

■映画情報
・映画『ぼくらの7日間戦争』12月13日(金)より全国ロードショー
・『ぼくらの7日間戦争』 公式HP:7dayswar.jp

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(c)marie claire style/photo: Wataru Yoneda/ air & make-up: Izumi Omagari / styling: Daisuke Fujimoto/text: Maki Kimura/costume: ACCOMMODE(ACCOMMODE LUMINE EST Shinjuku), VIVIANO SUE