【11月14日 marie claire style】1988年2月12日、鹿児島県生まれ。2002年に女性ファッション誌の専属モデルとしてデビュー。その後、女優としての活動を始めると、NHK連続テレビ小説「瞳」やドラマ「Nのために」といった数々の話題作で主役を務める。2018年9月には、日本人として初となる「トッズ」のアンバサダーに抜擢。インスタグラムでは160万人を超えるフォロワーを抱え、ライフスタイルにも注目が集まっている。幅広い世代から愛される女優・榮倉奈々の素顔に迫る。

 屈託のない笑顔はさることながら、時折見せるクールな表情でも人々を惹きつけている女優の榮倉奈々。スラリと伸びた手足と抜群のファッションセンスを生かした彼女のスタイルは、多くの女性たちにとって憧れである。30代に入ってからは、大人の洗練さにも磨きがかかり始めているが、今回の撮影でその魅力をさらに引き立てているのは、彼女が纏っている「トッズ」のコレクション。イタリアの伝統を支える人気ブランドとして、世界中から愛されている。

 2018年から日本人初となる「トッズ」のアンバサダーを務めている榮倉奈々。オファーを受けた時の思いについて、「由緒ある海外のブランドとお仕事をするのは初めてのことだったので、責任も感じましたが、その歴史に近くで触れられることが何よりもうれしかったです」と話す。

 その後、イタリアのミラノにも足を運び、「トッズ」のショーのフロントロウに座り、現地での撮影も経験。メイド・イン・イタリーの伝統やクラフトマンシップの粋が詰まった製品の数々を目の当たりにしたからこそ、改めてブランドの"神髄"を肌で感じることができたという。そんな「トッズ」との密接な関係を築くなか、彼女のセレクトによるスペシャルアイテムが発売されることに。素材や色選びからたずさわり、彼女のセンスが存分に発揮されたシューズとバッグが誕生した。「シューズで意識したのは、秋冬のルックとの相性はもちろん、何にでも合わせやすいこと。でも、どこにでもあるものではなく、"特別な一足"にしたかったので、ツヤ加工のレザーとマットなレザーで上品に仕上げてみました。バッグは、誰でも使いやすいようにキャンバス生地を選択。時間とともに出てくる味わいも楽しんでほしいです」とこだわりを教えてくれた。自身もバッグはデイリーに、シューズは特別なディナーの機会に履きたい、と目を輝かせる。

 今でこそ、「トッズ」の魅力を誰よりも理解している彼女だが、当初の印象は少し違っていたようだ。「最初は、格式が高くて、自分には手の届かないブランドというイメージがありました。でも、実際はかわいくて、使い勝手もよく、種類も豊富。『探していたものとやっと出会えた』という感じがしました。私は自分が身に着けるものには意味がほしいタイプですが、こうして仕事を通じて出会えたことが私にとってはストーリーのひとつ。それに加えて、何十年も前から技術や人の思いによって続いているブランドとしてのストーリーがあるという点も惹かれる理由です」と語る。

 そして、その熱い思いをこれからもアンバサダーとして伝えていきたいという。「すでにトッズのよさを知っている方はたくさんいらっしゃいますが、若い世代のみなさんは、最初に私が抱いていたような印象があるはずなので、トッズを身近に感じるきっかけになるといいなと思っています。トッズの"極み"は、クラシックなデザインでありながら、シーズンごとの流行りも取り入れているところ。ぜひ、それを多くの方に知ってほしいですね」とトレードマークの笑顔を浮かべる。今回、モノづくりの難しさと楽しさを初めて知り、新たな進化を遂げた彼女だが、14歳でデビューしてからの17年間もさまざまな思いを抱えながら走り続けてきた。「10代の時は楽しさからのスタートでしたが、20代になるとプライドが芽生え、忙しさもあって目の前のことにいっぱいいっぱいでした。でも、30代に入った今は、考え方が大きく変わったと思います」と振り返る。なかでも、「慎重になったのは時間の使い方」と付け加えた。「以前よりも自分のために使える時間が少なくなってきたからこそ、自分の時間と労力を使ってでもやりたいことかどうか、ということが物事の判断の基準になりました。あとは、自分だけが満足する仕事をしていても意味がないのではないかなとも感じています。それが何かはまだ模索しているところなのですが・・・」と心境の変化も打ち明ける。

 女優としても、女性としてもさらなる輝きを増している榮倉奈々。年齢や経験を積み重ねたことによって、より幅広い視点で物事を見られるようになった今、新たなことにも挑戦していきたいと話す。「便利な東京にいるとたまに危機感を覚えることがあるので、最近は木を植える活動であったり、農業のことを勉強したりしたいなと思っています。そんな風に今まで取り組んでこなかった環境のことや世界で起きているさまざまな問題にも興味が湧くようになったのは、自分としても大きなこと。でも、それは今の時代だからこそ得ることができた目線でもあるので、これからも大切にしていきたいです」とその目はまっすぐに未来を見据えている。


*ミラノで撮影されたキャンペーンムービーが「トッズ」の公式サイトおよびインスタグラムなどで同日公開予定。www.tods.com

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(c)marie claire style/photo: Masami Naruo〈SEPT〉/hair: Kenichi〈eight peace〉/make-up: Rika Matsui 〈A.K.A.〉/styling: Miyuki Uesugi 〈3rd〉/costume: TOD’S(TOD’S JAPAN)/ interview & text: Masami Shimura