【10月31日 marie claire style】世界中の映画人が憧れるカンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールのトロフィーは、「ショパール」が製作しているってご存じでしたか? 映画祭のレッドカーペットで女優陣を煌びやかに彩るジュエリーで知られるハイジュエラー。そんな「ショパール」の歴史は、実は時計製作に始まります。創業は1860年。早くから高精度で美しい懐中時計の作り手として、名を馳せてきました。転機が訪れたのは、1963年のこと。後継者に恵まれなかった3代目ポール・アンドレ・ショパールは、メゾンの存続を願い、宝飾工芸技術に秀でたドイツのカール・ショイフレに経営を移譲したのです。こうして時計だけでなく、ジュエラーとしても名高い現在の「ショパール」の基盤が築かれました。

 96年から展開する自社製ムーブメントは、世界的に高く評価されています。外装においても、ジュエラーとしての本領を発揮。丁寧な手仕事が行き渡る、上質な美を創造してきました。この2アルパイン イーグル"は時計と宝飾、両方の実力が発揮された新コレクションです。ケースとブレスレットが完璧に調和するスポーティでエレガントなデザインは、80年に誕生したメゾン初のスポーツウォッチ"サンモリッツ"の現代的な再解釈。ベゼルを留める8つのビスが、力強い印象を高めています。そのビスの溝の向きが、ベゼルの外周に沿って合わせられているのが、ジュエラーらしさ。ダイヤルにはイーグル(ワシ)の目の虹彩にも似た模様が浮かび、秒針はその羽毛を、そしてスティールの冷たい反射はアルプスの氷河を彷彿とさせます。さらにこの新作のために、既存のステンレススティールより硬く、輝きが強いルーセント スティール A223を開発。そして内に潜む自社製ムーブメントは、公的機関の検査で高精度であることが認められたクロノメーターを採用しています。ジェンダーレスで着けられるサイズ感も、絶妙。優れたクリエーションが、新時代の高級スポーツウォッチを生み出しました。

■プロフィール
髙木教雄(Norio Takagi)
1962年生まれ。ライター。時計を中心に建築やインテリア、テーブルウェアといった「ライフスタイルプロダクト」を取材対象に専門誌や雑誌で幅広く執筆。スイスの新作時計発表会の取材も、99年より継続して取り組んでいる。独立時計師フランソワ・ポール・ジュルヌ著『偏屈のすすめ。』(幻冬舎)の監修・解説も担当。

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(c)marie claire style/selection, text: Norio Takagi