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【11月1日 marie claire style】ミラノコレクションは、イタリア生産のイタリアブランドが中心です。2020年春夏コレクションは、色や柄が抑えられぐっとシンプルになりました。ビッグシルエットもなくなり、美しいショルダーラインを描くフェミニンなシルエットが中心です。自然と向きあうエアリーでナチュラルなファッションが注目されそうです。

■ネイチャー/太陽や風、空気や大地と向き合うナチュラルなファッションが旬
2020年春夏のミラノコレクションで一番気になったトレンドは、軽やかで風や大地など自然と共存するファッションです。ナチュラルな綿や麻が中心で白や砂色、水色など明るい色が目立ちます。

「エンポリオ アルマーニ」のコレクションテーマは「エア」。会場の天井いっぱいにブルーの空が描かれています。風にそよぐペールトーンの薄手パンツには軽やかにジャケットを羽織っています。

「スポーツマックス」の会場にはヨットの帆を思わせる白い布がたなびいています。グレーやブルー、テラコッタ色の量感たっぷりのブラウスやドレスが揺れてエレガントです。

「アンテプリマ」はハバナのビーチをイメージしたコレクションを発表しました。ストライプや花柄プリントを透け感のある生地にのせたエアリードレスに注目です。

■ナチュラルカラー/石のようなグレー、大地を思わせるサンドカラー、テラコッタや空色など自然にあるナチュラルカラーが新鮮
夕方の自然光が入る会場で、「プラダ」はナチュラルな色とカッティングで見せるスタイルを発表しました。ファーストルックは、グレーのポロニットに生成りのフレアスカートです。装飾が一切なく、色とフォルムで見せるシンプルなスタイルが新鮮です。続いてガーゼのような生成りのスリップドレスが登場しました。

「ジル・サンダー」は、デザイナーがルーシー&ルーク・メイヤー夫妻に変わって5シーズン目を迎えます。会場の中庭には白い砂の山が静かに配置されました。初代デザイナー、ジル・サンダーのイメージを引き継ぎながら、シンプルでモダンなコレクションを発表しています。白、サンドベージュのドレスにラフィアのフリンジや刺しゅうが手技を加え、一捻りした仕上がりです。

■テーラリング/ワイドショルダーがなくなり、ジャストフィットの美しいテーラードジャケットをドレスやパンツとコーディネート
「グッチ」のコレクションは、毎シーズン続いている原色や装飾の組み合わせが消え、ぐっとシンプルになりました。メンズ、ウィメンズともクロスジェンダーをイメージしたモデルが動く歩道で登場します。肩を誇張しないテーラードジャケットは飾りが無い分、美しいカッティングが際立ち、フレアパンツと合わせています。ワークウェアのようなアウトポケットがついたベルテッドジャケットも気になるアイテムです。

「マックスマーラ」はグレーのシャツにベスト、テーラードジャケットにバミューダパンツを合わせたルックからスタートしました。ハイソックスにローヒールを合わせたコーディネートがモダンです。ペイズリープリントのドレスにもテーラードジャケットを合わせています。

■70年代/自然体で自由にノンシャランと生きる70年代の女性ファッションに注目
ナチュラルで自然体のファッションが並ぶ今シーズン、70年代の自由な雰囲気をイメージしたコレクションも出ています。

「フェンディ」は70年代を代表するギンガムチェックやフラワープリントを使い、ガーリーなルックを並べました。透けるブラウスのインナーにはプリントの水着を合わせています。フラワープリントのドレスや同じ柄のトートバッグはノンシャランな春気分を演出します。カール・ラガフェルドの逝去により、シルヴィア・フェンディ1人でのコレクションがフレッシュです。

「エトロ」には得意なペイズリープリントのギャザードレスやカフタンドレスが登場しました。シルバーやターコイズの揺れるイヤリングやネックレスがアクセントになっています。フィナーレはモデル全員がシャツとベルボトムパンツでカジュアルなムードを演出しています。

 プールを会場にした「ミッソーニ」は、フラワーチルドレンを思わせる花プリントのコーディネートを軽快に組み合わせました。

■アートペインティング/カラフルで楽しいアートペインティング。自然な木や動物をプリントした陽気なコーディネート
シンプルなコレクションが多い中、アートや自然からからイメージを広げたペインティングプリントが目につきます。
 
「モスキーノ」のインビテーションは絵の具がついたカラーパレットと筆です。コレクションはスペインのアーティスト、ピカソやミロからインスパイアされたモチーフの色とりどりの服が並びます。マタドールや民族衣装を思わせる陽気なルックを着たモデルたちは、カルメンの曲に合わせて闊歩しました。
 
「マルニ」は会場にヤシの木のステージを設えました。カラフルな色に手描きの花や木がプリントされたフレアスカートやバルーンドレスは南国ムードたっぷりです。
 
「ドルチェ&ガッバーナ」は、アイコンでもあるアニマルプリントのステージにワイルドな木々を乱立させました。ショーはアニマル柄のブラトップをのぞかせたサファリルックからスタート。大胆に動物や木をペインティングしたカラフルなドレスも「ドルチェ&ガッバーナ」らしくエレガントです。
  
(c)marie claire style/text: Terumi Hagiwara

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