【9月12日 marie claire style】ほどよく力が抜けたシャツにネックレスでフェミニンさをプラスした着こなし、そしてハンサムなショートヘアスタイルで周囲を強く惹き付けるデザイナーのヴァネッサ・ブリューノ。デンマーク人でモデルの母、フランス人でプレタポルテ業界で働いていた父を持つヴァネッサは、パリ生まれのパリ育ち。そんな彼女だからこそ生み出せるシックでボヘミアンなデザインはこの20年で進化を遂げ、アイコン・バッグ"ル・カヴァ"のニュープロジェクト「ル・カヴァヴォヤージュ」がここ日本でもスタートした。南仏のリゾート地、サントロペを旅しているような気分にさせてくれるアイテムたちは、今までとはまた違った魅力を放っている。新しいフェーズへと突入し、より一層輝く彼女に話を聞いた。
 
「今年の秋冬のコレクションはアメリカの女性画家、ジョージア・オキーフからインスパイアされているの。彼女の絵画、そしてその作品の裏にある彼女自身にフォーカスし、ニューメキシコでの彼女の生活をイメージしながら、カラーパレットやテクスチャーを構成したわ」
 
 アメリカ南西部に住む先住民、ナバホ族の伝統的なプリントに、コンテンポラリーな感性をミックスして生まれたアイテムなど、そのひとつひとつが私たちの感性を刺激してくれる。「特にシルエットに先住民の意匠を取り入れているわ。マスキュリンなオーバーサイズのコートに、ハイウエストのパンツとブーツを組み合わせ、都会的な印象を与えながら、荒野で乗馬をするようなワイルドさも持ち合わせているの」
 
 1996年にブランドを立ち上げ、パリジャンシックをベースに様々なカルチャーを融合させてきたヴァネッサ。長く人々から愛され続けるデザイナーとしてどんなことを心がけているのか、その秘訣を教えてもらった。「常に正直でいることね。私の感性を刺激してくれる女性がどんな服を着ていたら素敵か常に考えているわ。それを着ることで快適な気持ちになり、気分が高揚し、日々の生活がより豊かで輝かしいものになってほしいと願っているの」
 
 ブランドを立ち上げてから、日本を何度も訪れている彼女だが、日本にはシンプルさを極めた美が存在し、母親の出身である北欧のデザインに通ずるものを感じさせてくれると語ってくれた。「フランスでは"Je Ne Sais Quoi(なんとも言えない魅力)"ってフレーズがあるけど、私のアイテムを身につけてくれる日本の女性たちにも、このパリジャンらしいノンシャランなボヘミアンスタイルが持つ独自の感性を楽しんでもらえたら、とても嬉しいと思っているわ」

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(c)marie claire style