【8月21日 marie claire style】今年、空前の大ヒットとなった『アラジン』。1992年のディズニー・アニメ映画の実写版だ。この作品で主人公アラジンの心を射止めるプリンセス・ジャスミンを演じたのが、ロンドン生まれの26歳、ナオミ・スコット。「この役が自分にとってどんな意味を持つのか、いかに人間的に演じるのか、いろいろと思索した。俳優にとって夢のような役だと思ったわ。ジャスミンはアイコニックなキャラクターだし、関係者が描こうとしていたジャスミン像と私のそれが一致していたので、とても興奮した」と熱く語る。

 インド系の母とイギリス人の父を両親に持つ。父が牧師を務める教会で歌い音楽に目覚め、小中学校では積極的に学芸会に参加した。10代でディズニー・チャンネルのテレビドラマに出演、リドリー・スコット監督の映画『オデッセイ』(2015)では日本人役を、『パワーレンジャー』(2017)ではピンクレンジャーを演じ、日本でも可憐な美貌が話題になった。実際に会ったナオミは、ハキハキと早口で話す現代っ子。運動が得意で、子供の頃はサッカーにはまったと言う。「お転婆だったの。サッカーに夢中だった。映画『ベッカムに恋して』には勇気をもらったわ。私が育ったのは、あの映画が撮影された場所にすごく近いところで。そんな縁もあり、あの映画が大好きで共感した。私にとって、スクリーン上で女性が前向きに自分の意志と夢を持って生きている物語を見られたのは素晴らしかった。主人公の名前もジェスミンダーだもの!」

 そんな彼女が演じる『アラジン』のプリンセス・ジャスミンは、現代の女性の生き方を反映させ、意志の強い自立した女性として描かれる。そこに少女たちが、女性たちが、世界中が共感した。「ディズニーのプリンセスはロマンスが軸だけれど、この物語はそれだけではないの。ジャスミンの夢はもっと大きくて、だれと結婚するかを自分で決めようとしているだけではない。彼女は国民を導きたいと思っている。国民の自由のための闘いでもあるの」と強調する。

 ジャスミンがロマンスとキャリアを両立させようとしている点は、ナオミ自身の人生とも共通している。今や世界的に脚光を浴びる女優として成長し続ける彼女をサポートし、見守ってくれるのは幼なじみでサッカー選手の夫だ。5年前にゴールインした。「その2つは両立できると心から信じているの。女性の夢を支えてくれるパートナーの存在は重要だと思う。女性の志を脅威と感じない男性。男性自身に自信があれば、思い切りやれと応援してくれるはず。映画でそんな男性像を描くことも重要だと思うわ。私たち夫婦はパートナーでありチームなの。この映画もそうあってほしい。国を導く女性リーダーがいて、彼女にパートナーがいて、2人が連帯することで、力が強まるのよ」

 今や最も注目される英国若手女優の地位に躍り出た彼女。次にひかえるのは映画『チャーリーズ・エンジェル』の第3弾。クリステン・スチュワート、エラ・バリンスカとともに3人組のエンジェルの姿をいかにスクリーンに焼き付けてくれるか、楽しみだ。

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(c)marie claire style/cover photo: Mitchell Nguyen Mccormack / costume: Coach / Special Interview photo: Mitchell Nguyen Mccormack / costume: MaxMara / text: Yuko Takano