【4月25日 marie claire style】パリのマレ地区には、私のようなファッション通に人気のお店が隠れています。その名も「マリリン・フェルツ(Marilyn Feltz)」。赤毛が印象的なマリリンはパリ育ちで、大学で映画とジャーナリズムを学びました。卒業後はロサンゼルスで経験を積み、ロックミュージックの記者としてキャリアをスタートさせたのです。それから数年が経つと、今度はベルリンのアンダーグラウンドシーンへ。そこで出会ったのが、ミュージシャンのアレクシス(Alexis)でした。2人はその後結婚することになります。

 音楽やヴィンテージなど、個性的なものをこよなく愛する2人は、パリで2015年に自分達のブランド「マリリン・フェルツ」を立ち上げました。「2人の趣味とラブストーリー、そしてこのプロジェクトにかける思いが原動力なの」とマリリンは話します。

 レトロでありながら流行に流されないスタイルで、ショップに足を踏み入れれば2人の世界観に浸ることができます。ノンストップで流れる音楽をバックに、マリリンがデザインした素晴らしい服が世界中から集うお客さんを惹きつけるのです。コレクションはすべてパリで製作されていて、エシカル(倫理的)なもの。しかも彼女は大胆なデザインに挑戦し続けています。マリリンのドレスが舞台で活躍する多くの人々に愛されているのもそれが理由でしょう。「現代には、服に本物の感動を求めている人がたくさんいる」と語った彼女ですが、インスピレーションは様々に異なったものから得ているといいます。何しろ、他のブランドのショーを真似して過去を振り返るのとはわけが違いますからね。個性的であること、それでいてカッティングや素材が美しいこと。それが重要です。製作は非常に小規模に行われていて、一つ一つがほとんど一点ものと呼べそう。コレクションピースという意味でもそうですが、本当にいきいきと輝くような服なんですよ!

 まだまだ「マリリン・フェルツ」の時代は始まったばかりです。

■ショップ
マリリン・フェルツ
28 Rue Charlot 75003 Paris https://www.marilynfeltz.com

■プロフィール
ルイーズ・エベル(Louise Ebel)
人気のファッションブログ「MISS PANDORA」を主宰。ブロガー、ジャーナリスト、作家。フランス、パリ在住。小さい頃から美術史と19世紀の世界に夢中となり、マリー・アントワネットやマルチェサ・カサティの世界への憧れから大学で美術史を専攻する。ヴィンテージファッションやアンティークの小物の収集家としても有名。

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(c)marie claire style/photos: Pauline Darley