【4月25日 marie claire style】私事だが先日、引越しをした。年始の仕事に加えての準備はせわしなく、あっという間にその日を迎えたのだが、何もなくなった部屋に座り込んで天井を見上げた瞬間、涙が溢れて止まらなくなった。短い期間だったが、紛れもなくここは私の家で大切な場所だったのだ、と。

 重たい体を引きずりながら新居のドアに鍵を差し込んだとき、ふと心落ち着く香りが鼻腔をくすぐった。それは、業者には任せられないと手持ちで搬入した「バンフォード」のディフューザーが発した安らぎだった。

 レディの称号を持つキャロル・バンフォード氏が有機農法に魅せられ、土壌作りから着手したのは遡ること約30年前。2006年には彼女の哲学である"オーガニックで環境に優しい生活こそ、真のラグジュアリー"を体現した「バンフォード」を創設した。年月をかけて育てた、原料となる植物の85%が英国土壌協会の認定を受けているというこだわりようだ。また、ヨガにも精通する彼女は五感に深く持続的にアプローチする精油のブレンドを得意とする。

 そんな類を見ない調香に魅了され、昨年から愛用しているローズマリーのディフューザーは、見えない姿で私を包み込み、新しい空間へと移り住む不安をぬぐい去ってくれた。以降、新生活で逸る気持ちを静めつつ、それでもやってくる明日に向けて鋭気を養いたいときに「バンフォード」のアイテムを取り入れた。官能的な肌をもたらす"ゼラニウムバスオイル"は温かい蒸気に包まれながら行う芳香浴に最適。心が研ぎ澄まされ、源泉のようにアイディアが湧いてくるときもあれば、平穏な気持ちに浸れたりと、その日求めるものによって感じ方が違うのが頼もしい。旅先にも欠かせない"ピローミスト"は心の乱れを整えるフランキンセンスやラベンダーを調合。達成感と抱擁感を纏いながら眠りへと誘ってくれる。また、不安定な肌状態に転びがちなときは"ライフバランシングディープモイストトナー"と"ライフエッセンス"を混ぜ合わせてケアを。生命力溢れるストロベリーシードオイルが肌の乾燥や外的ストレスを和らげることで、空調や季節の変化も難なく乗り越えられる。

 思えば「バンフォード」に救われたのは今回が2回目。前回は心身ともに疲弊していた師走に旗艦店を訪れスパトリートメントを受けたときだったが、やはり植物オイルと香りによってトータルバランスを整えてくれた。私たちが癒やしを求めれば必ず応えてくれる自然。その偉大さを日々の生活の中で思い出させてくれるのが、きっと「バンフォード」というブランドなのだろう。

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ピューリティ/03-5772-2284

■プロフィール
小西俐舞ナタリー(Nathalie Lima Konishi)
フランス人の父を持つビューティアクティビスト。モード系美容誌編集を経て独立後、日本や海外の美容媒体をメインに、コレクション速報や取材現場で得た美容メソッドなどを中心に執筆中。レインボータウンFMのラジオ番組「Nathalie’s Beauty Talk」では第2木曜と第1土曜にフランスの最新情報などを紹介している。

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(c)marie claire style/selection, text, photo: Nathalie Lima Konishi