【3月14日 marie claire style】シンプルでウィットに富んだスローガンが織り込まれたニットウェアのデザイナーとして、ここ日本でも多くのファンを持つベラ・フロイド。心理学者の先駆けとして名を知られる曽祖父ジークムント・フロイト、そしてイギリスを代表する画家ルシアン・フロイドを父に持ち、ケイト・モスやアレクサ・チャンなどトレンドセッターなセレブたちに愛されていることでも有名な彼女は、ここ数年でファッションだけでなくキャンドルやブランケットなどホームウェアの分野にも進出し、さらにファンを増やしている。3度目の来日を果たしたマスキュリンな魅力を醸しだす彼女に、デザインに込められた思いを聞いた。

「言葉をデザインに使うことで私の感情や考えを表現することができるんです。短い言葉をそのウェアの中に凝縮し、着る人のマインドやハートに閉じ込める。そして、それがどう伝わるかを見るの。ファッションはすべてアイデンティティだと思うし、様々なことが目まぐるしく進んでいくこの世の中で、自身のアイデンティティをどう定めていくのかが重要だと思うから」。春夏のコレクションでは、ホワイトのジャンプスーツや"Understand Me"というワードがプリントされたTシャツなどが新作として発表されている。「その言葉は私がずっと好きなラップのゴッドファーザー、ラスト・ポエッツのニューアルバムからインスパイアされたもので、お互いを理解するために私たちがこれから何を望むのか、その未来が表現されているの。そういったメッセージを説教のように押し付けがましくならないようにデザインに落とし込み、提案していきたい。そのワードの服を着たとして、その言葉の意味を深く知りたければ追求すればいいし、ただデザインが好きだったら単純にそれを着ればいいの。そこにルールはないんです」

 ここ日本でも自身が魅了されるようなコラボレーションを実現させたいと願うベラだが、「日本の人々は新しいアイデアや冒険することにオープン。私もその一部になって何かやってみたい!」と意欲を見せてくれた。

 そして、あなたにとって大切なものは何? の質問に、「それは表現の自由です。そして私がデザインしたものを身につけることで自信を得たり、いい気分になってもらえたら嬉しいと思います」と答えてくれた。来年には再び日本に戻ってきたいと語る彼女の次なるプロジェクトが今からとても楽しみだ。

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(c)marie claire style