【10月25日 marie claire style】都会の喧騒を離れ、ビル群に遮られない広い空を見上げる。木々が吐き出すみずみずしい新鮮な空気を吸い込み、大地から湧き出す温泉で体の芯まで温まる。凜とした自然のなかに身を置けば、深いリラックスとともにエネルギーがチャージされる。肌にうるおいが満ち、生まれかわったような表情を取り戻すのには必ずしもセラピストのゴッドハンドは必要ない。とはいえ、そう頻繁に自然による寛ぎを得るわけにもいかないのが現実。日々の暮らしのなかで心身ともに疲れを溜め込んだと感じるときに、必ず頼るスキンケアが「マルティナ」だ。

 ドイツ・バイエルン地方の自然保護区域に佇むマルティナ社は製品にバイオダイナミック農法、もしくは有機栽培でつくられた植物をはじめ、100%自然界に存在する原材料を採用。動物性原料は蜂生成物質と羊毛の油脂のみ、そして動物実験フリーなど、今後のコスメ市場で重要視されるであろう姿勢もいち早く取り入れている。製法に対する真摯なスタイルを守り続けている「マルティナ」が今秋、処方設計を見直したうえでほぼ全アイテムのリニューアルを行ったのだが、その背景がまた興味深い。ピーリング素材をホホバビーズからセイヨウニワトコ種子粉末へ。そして乳化成分は大豆由来から、ココナッツ油などの油分にアップデート。環境への配慮として生分解性の高い原料を用いるため、そして遺伝子組み換え大豆がアメリカで増加している社会的背景を受け、それらが混入する可能性を懸念したうえで早めの打開策をとったというのだ。

 古くから伝わるレシピはそのままに、現代女性のライフスタイルもしっかり反映されている同ブランドのアイテムは、純粋な自然の恵みが濃縮されているからこそ納得の効果をもたらす。極度の乾燥肌の私が手放せないのはシアバターをたっぷり含んだ"シアーナ"シリーズ。こっくりとしたなめらかなクリームはどんな肌荒れや小ジワにもなじんで内側から弾むような肌にしてくれる。今秋新たに仲間に加わったローズバルサム(バーム)も、水分を含まないシンプルな処方が魅力。ヘアから全身ケアにも使えるので移動の多いワーキングウーマンにも最適だ。

 4年ほど前にお会いした創始者のマルティナ・ゲブハルト氏は、透明感と巡りのよさそうな柔らかな肌が印象的。まさに"自らの力で肌自身の再生力を呼び起こす"というフィロソフィーを体現しているかのような女性だった。忙しい日々に追われたら植物の恵みが詰まったボトルを手に取ってみよう。人間にとってなくてはならない自然への回帰を、肌が本能的に思い起こすことだろう。

■お問い合わせ先
おもちゃ箱/0120-070-868

■プロフィール
小西俐舞ナタリー(Nathalie Lima Konishi)
フランス人の父を持つビューティアクティビスト。モード系美容誌編集を経て独立後、日本や海外の美容媒体をメインに、コレクション速報や取材現場で得た美容メソッドなどを中心に執筆中。レインボータウンFMのラジオ番組「Nathalie’s Beauty Talk」では第2木曜と第1土曜にフランスの最新情報などを紹介している。

■関連情報
小西俐舞ナタリーのビューティジャーニーをまとめた特集ページはこちら
【無料ダウンロード】marie claire style PDFマガジンをチェック!

※記事内の商品価格はすべて、本体のみ(税抜)の価格です。
(c)marie claire style/selection, text, photo: Nathalie Lima Konishi