【10月18日 Parismodes.tv】仏パリで9月24日から10月2日まで、19年春夏パリコレクションが開催され、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」が新作を発表した。ファッションジャーナリスト、キャシー・ホリン(Cathy Horyn)がインタビューに応じた。

 会場となった仏パリの美術館「パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)」のガラス屋根の下に、木の椅子が永遠と続くかのように並べられた。招待状に描かれた鳥が、ユニークで自信に満ちたエキゾチックな側面へといざなう。ブランドが「プーチ(Puig)」に買収された直後のコレクションだが、デザイナーによって、うまく解釈された姿勢がうかがえる。

 コレクションは羽やディスク、色、そして繊細さであふれている。ドリスは女性のベーシックアイテムを考え、パーカー、スーツ、オールインワンスーツ、イブニング用のシャツとドレスなどを、鮮やかな色と筆で優雅に描いた。

 クリップベルトや、紐で縛ったバッグ、スカートの引き裾、大きな結び目で装飾したTシャツなど、留め具のディテールにも注目だ。こだわりのテクスチャとテクニックは、ほぼ透明になるコート、ナイロン、タフタの薄いシルクのドレスで、非常に軽さを強調するコレクションとなった。

 ジュエリー付きのフリンジと羽は、ショールやシャツに取り付けられた飾りのように追加。羽はバッグからシャツの前面、頭部まで、コレクション全体を通して、フィーチャーされた。(c)Parismodes.tv