【8月26日 marie claire style】19世紀の芳香が漂ってきそうな、パリのボナパルト通りにあるコスメブランド「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」の総合美容専門店「ビュリー」の店舗は、常に国際色豊かな客で賑わっている。 

 オーガニック・コスメというとどうしても、パッケージデザインがシンプルすぎると思いがちだが、「ビュリー」の場合、19世紀初頭の1803年に創立されたものが繊細な美意識でリブランドされていて、バスルームに置いておく美しい飾り物としても、つい買いたくなるようなデザインになっている。

 パリ発のこのオーガニック・コスメは、ビューティ誌『コルピュス』の発行人で、美容研究家として知られるヴィクトワール・ドゥ・タイヤックと、アート・ディレクターのラムダン・トゥアミのふたりが生み出したものだ。日本でも昨年、代官山にパリと同じ優雅なインテリアの店舗をオープンさせて話題になっていたが、日本進出からまだ一年で、今年6月には京都の目抜き通り、河原町に2店舗目をオープンさせた。

 パリの流行発信地だったコンセプト・ストア「コレット」の広報を担当していたヴィクトワールと、パリのギャラリー関連に知り合いの多いラムダン、私生活も共にしているふたりが生み出したブランドは、パリだけでなく、たちまち国際的な高級ブランドとして世界のマーケットに普及している。

 京都の新店舗のオープニングのため、訪日直前のヴィクトワールに、パリ左岸にあるふたりの自宅でその成功の秘訣をきいてみた。

「2014年にオフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーを再生させてからまだ5年目なのに、パリのボナパルト通りの本店から、マレ地区に2号店、日本の代官山の店から河原町へと、次々に新店舗を展開できたのは、やはり夫ラムダンの企画力が素晴らしかったからだと思います」とコンテンポラリー・アートのスタイリッシュなインテリアの中で、ヴィクトワールが説明する。しかし製品が素晴らしくなければ、これほどの人気は得られなかったのではないだろうか。

「女性が自然な美しさを保つためには、どうしたらいいか。私はずっとそのことに関心があったのです。そのためには肌を自然に保つこと以外にない、と思うようになりました」

 男性へのプレゼントとしてもヒット商品になっているハンドクリームは、淡い自然な香りが心地よく、また独自に開発された水性香水は、白い花を混ぜた香りや、オレンジとアールグレイの香りなど、どれも癒やされるものばかりだ。そこが心を大事にする今の時代に合ったのかもしれない。

■関連情報
RENCONTRESの特集ページはこちら
【無料ダウンロード】marie claire style PDFマガジンをチェック!
(c)marie claire style/photo: wataru yoneda/text: Kasumiko Murakami