【1月21日 MODE PRESS WATICH】あの9.11から10年、全世界を震撼させたオサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)殺害。国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の最高指導者を追い詰めたのはひとりの女性だった― 映画『ゼロ・ダーク・サーティ』は誰もが知りたいと思うそのトップ・シークレットの作戦を、『ハート・ロッカー』の監督キャスリン・ビグロー(Kathryn Bigelow)と脚本家のマーク・ボール(Mark Boal)による念入りな取材によって、封印された真実をはじめて白日の下に晒したサスペンス超大作だ。

■女優ジェシカ・チャステインが演じる執念深い女性分析官

 9.11後に忽然と姿を消したビンラディン捜索に巨額の予算をつぎ込みながら、一向に手掛かりをつかめないCIA。そこで追跡チームに投入されたのが、若く天才肌の女性分析官マヤだ。情報収集と分析に天才的な感覚を持つ彼女は、チームによる捕虜への過激な尋問からビンラディンの連絡員の存在を突き止める。だがある日、アルカイダ幹部の自爆テロで仲間の命が奪われ、捜査も大きな壁にぶつかってしまう。何かが一線を越えてしまったマヤは全人生を捜査に捧げ、執念深くビンラディンを追い詰めていく。

 そんな分析官マヤを演じたのは『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』でアカデミー賞にノミネートされ、『ツリー・オブ・ライフ』でも高く評価された女優のジェシカ・チャステイン(Jessica Chastain)。「自分が知ってる役の仲で最も魅力的な役の一つ」と語るジェシカは、孤独な分析官からチームを引っ張る責任者へとステップアップしていく姿を見事に演じ、女性なら共感できるに違いない、普遍的で見応えのある成長物語の一面を作品に与えている。

 本作品は第70回ゴールデン・グローブ(Golden Globe)賞主要4部門にノミネートされ、マヤを演じたジェシカ・チャステインが主演女優賞に輝いたほか、第85回アカデミー賞(Academy Awards)においても5部門でノミネートを受けている注目作。世界をまたぐ膨大なインタビューとリアルを追求したセットづくりとロケ撮影によって生まれた真実の物語、『ゼロ・ダーク・サーティ』は2月15日(金)からTOHOシネマズ有楽座ほか全国ロードショー。(c)MODE PRESS

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