【8月30日 marie claire style】質の良い食事こそが最高のコスメになり得るということは前回もお伝えしました。食べ物が肌へ与える影響に即効性はありませんが、細胞の一つひとつに必要な栄養素を送り届けることで美しい肌を手に入れることができるのです。栄養コンサルタントとして働き、糖尿病や心臓病などの生活習慣病や、肌トラブルに悩む患者さんと関わるうちに、私は食事が肌に与える影響は計り知れないということに気づきました。

 私たちが口にする食べ物は、健康にも美容にも大きな影響を与えるのです。ですから、食べ物は最高のスキンケアということになります。高価な化粧品に頼らなくても、食生活を改善することで肌はもっと美しくなるのです!当たり前すぎて意外と気づかない?日本食は美容にも健康にもいいのです!

 日本人は元来シワやたるみができにくい肌質を持っています。バンコク、上海、東京の女性を比べてみたところ、東京の女性が一番シミ、シワ、たるみができにくいという結果も出ているほど。日本人は中国人やタイ人よりもシーフード、野菜、大豆製品を約2~3倍食べているという研究報告もあります(ただ、この研究は1980~2000年の調査に基づいているので、その後十数年間の食生活の変化で日本人としての有利性はなくなってきているのではないかと心配しています……)。

 野菜や大豆、魚といった食材を使った日本食は肌の老化を防ぐため、アンチエイジング効果が期待できます。最近では欧米でも日本食が浸透し始め、歌手のアヴリル・ラヴィーンも枝豆をおやつに持ち歩いているところを目撃されたほど。美容や健康のためでなく、もともとの文化としてこういった食材を取り入れていた日本人は世界中のどの国の人たちよりもアドバンテージがあると言えますね。彩り豊かな野菜はシワを減らし、オメガ3脂肪酸が豊富な魚はハリと弾力のある肌に導いてくれるように、伝統的な日本食は栄養バランスが大変優れています。

 だからこそ、日本人の食生活の欧米化は嘆かわしいことでもあります。日本人にとって当たり前の食事が健康にも美容にもつながることを、当の日本人が理解していないのですから ! 炭水化物がベースの食事や、手軽なファストフード……。その結果、学生時代だけでなく20代、30代でも吹き出物に悩む人が増えています。さらに、今の若い人たちはカロリーばかりを気にして、食べる内容はおろそかにしがち。野菜もレタスやプチトマトだけですませ、○○ダイエット〞のように一つの食材を食べ続ける人もいます。そんな食生活を続けていたら、シワやたるみができる老化現象は避けられません。

 「あなたが食べるものが、あなたを作る」。それは、今日食べた食べ物が明日のあなたを作るもととなるということです。そう考えると、添加物がたっぷり入ったファストフードやインスタント食品、ジャンクフードが怖くなってきませんか? 今すぐファストフードはやめて、精白されていない玄米や雑穀米、全粒粉やライ麦などの茶色いパンにシフトしてみましょう。ダイエットに油は大敵! と思ってしまいがちですが、ナッツなどに含まれる上質な油は肌のうるおいやお通じにとても大切。問題なのはスナック菓子などに含まれるトランス脂肪酸です。不妊、婦人病のリスクを高める上、中毒性もある危険な油。スナック菓子の代わりにアーモンドなどのナッツを食べましょう。まずは最初の一歩を踏み出すこと、これが重要です。

■プロフィール エリカ・アンギャル/栄養コンサルタント。 オーストラリア・シドニー生まれ。シドニー工科大学卒、健康科学学士。ネイチャーケアカレッジ卒(栄養学)。オーストラリア伝統的薬学会(ATMS)会員。2004年以来、ミス・ユニバース・ジャパン(MUJ)公式栄養コンサルタントとして世界一の美女を目指すファイナリストたちに栄養指導を行うほか、テレビ、新聞、雑誌、ラジオなどで幅広く活躍。美と健康をコンセプトに、「内側からより美しく、健やかに輝く」をテーマに、ハッピーな毎日のための食とライフスタイルを発信している。日本語での著書に『世界一の美女になるダイエット』(幻冬舎)、『美女の血液型別お弁当BOOK』(主婦と生活社)などがある。 (c)marie claire style

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