【7月30日 AFP】米国の若い男性の間で美容サロンへ通う人が増えていることが、市場調査会社ミンテル(Mintel)が24日に発表した調査で分かった。

 調査の対象とされたのは米国の約2000人の男女。高級スパから街角の理髪店までを「サロン」に含めて尋ねたところ、男性回答者の半数を上回る52%の人が「行ったことがある」と答えた。その58%はただ髪の毛を切りに行くだけと回答したが、18~34歳の男性では25%がマニキュアやペディキュアをしたことがあり、20%が美顔術を受けたことがあると答えた。

 ミンテルのアナリスト、エイミー・ジーグラー(Amy Ziegler)氏は「美容市場全体から見ると男性向け市場の規模はまだ小さいが、成長している」と説明する。

 その一因は男性専用のサロンが増えていることだという。ソーシャルメディアを通じて宣伝されていて、「女性客を中心に想定したこれまでのサロンと違って入りにくさもない」という。

 そうしたサロンに行く男性についてジーグラー氏は「美容に積極的な関心を持っており、自分の外見に大変気を遣う『メトロセクシュアルな男性』といえる。美容にそれほど関心はないがサロンの話を聞いた男性が試しに行ってみて『意外にいいじゃないか』と思えばリピーターになる」と説明する。

 同じ調査では、米国人の中でもヒスパニック系、アフリカ系、アジア系の男女の間で美容サービス市場の成長率が高いことも分かった。アフリカ系は特にネイルケアに、ヒスパニック系は――それからヒスパニック系ほどではないがアジア系も――美顔術とマッサージに関心が高かった。

 また節約のために自分で髪の毛のカラーリングをする人が多かったが、不況から抜け出すにつれて髪を染める客が美容サロンに戻りつつあるという。(c)AFP