【2月10日 AFP】第62回ベルリン国際映画祭(Berlin International Film Festival)が9日開幕し、オープニング作品としてダイアン・クルーガー(Diane Kruger)主演の『Farewell My Queen』が上映された。

 同作品は、1789年7月、フランス革命前夜、絶望的な運命へといざなわれるマリー・アントワネット(Marie Antoinette)をクルーガーが演じたドラマ。出演はそのほか、フランス人女優レア・セドゥー(Lea Seydoux)と同ヴィルジニー・ルドワイヤン(Virginie Ledoyen)など。ルドワイヤン演じる伯爵夫人に強い影響を受けながらもセドゥー演じる使用人を大事に思うアントワネット、そして3人による三角関係が描かれている。

 今年の審査員は、審査委員長の英国人映画監督マイク・リー(Mike Leigh)を筆頭に、米国人俳優ジェイク・ギレンホール(Jake Gyllenhaal)、フランス人女優シャルロット・ゲンズブール(Charlotte Gainsbourg)、ドイツ人女優バルバラ・スコヴァ(Barbara Sukow)、写真家アントン・コルベイン(Anton Corbijn)、フランス人映画監督フランソワ・オゾン(Francois Ozon)、作家ブーアレーム・サンサール(Boualem Sansal)、そしてイラン人映画監督アスガー・ファルハディ(Asghar Farhadi)。

 昨年はファルハディの『別離(A Separation)』が最高賞の金熊(Golden Bear)賞を獲得。同作品は、今年のアカデミー賞(Academy Awards)外国語映画部門にノミネートされている。

 19日までの期間中、米女優メリル・ストリープ(Meryl Streep)の代表作が上映され、ストリープには長年の功績をたたえ名誉賞が贈られる。米女優アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)の監督デビュー作『In the Land of Blood and Honey』なども上映される。(c)AFP/Deborah Cole