■皇太子の愛用スーツからインスパイア

 ヴィヴィアンの夫でオーストラリア人デザイナーのアンドレアス・クロンターラー(Andreas Kronthaler)も皇太子のファンであり、彼にはカリスマ性とスタイリッシュさがあると述べた。

「私は本当に彼の着こなしや服のセンスが好きです。非常に伝統的な英国紳士のスタイルですね」と、クロンターラー。「彼は虫に食われて穴が空いた、20年前30年前のジャケットを今だに直して着ています。そういうところがとても好きです」

 2006年に、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)からファッション界への貢献が評価されて勲章を授与されたヴィヴィアンだが、彼女の最新コレクションは、皇太子が愛用するロンドンのサヴィルロー(Savile Row)のオーダーメードスーツにインスパイアされた側面もある。「サヴィルローのように着こなしの基本となる服が存在することをとてもうれしく思います」とヴィヴィアン。

 一方で、彼女はそうした保守的なルックとは対極的な反逆精神を込めた服を作ってきた。ヴィヴィアンはそのことに触れ、「ルールはいつも破るためにあるのです。ネクタイや生地、シャツの選び方によって、個性的なルックにできます。サヴィルローは大好きですし、それこそが皇太子のルックでもあります。ですが全ての男性がサヴィルローのようなスタンダードに固執しているわけではなく、それを破って着こなしているのです」と語った。

 クロンターラーは、今回のコレクションをとても英国風だと表現した。「英国人は地方の田舎が大好きです。たとえロンドンの街中にしても、ばかでかいレンジローバーに乗ったりウェリントンブーツをはいたり、スコットランドのハイランド地方にいるかのように振る舞います」

「コレクション全体のメッセージは、私たちが長く言い続けてきたことと同じです。多くを買わず、賢く選択し、長く使い続けられるようにしなさいということです」(c)AFP/Amelie HERENSTEIN