【11月6日 MODE PRESS】パリの労働裁判所は4日、デザイナーのジョン・ガリアーノ(John Galliano)氏(53)による不当解雇の訴えを退け、「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」と自身の名を冠したブランド「ジョン・ガリアーノ」の親会社にそれぞれ1ユーロずつ支払うよう命じた。

 米ファッション情報紙「WWD」によると、2011年にパリのカフェでユダヤ人に対して差別的発言をしたとして「クリスチャン・ディオール」を解雇されたガリアーノ氏は、在任中アルコールや薬への依存に悩まされていたことを知っていたにも関わらず、彼に対するケアを怠ったとして、同社と自身のブランドの親会社を提訴していた。

 ガリアーノ氏は法廷で、「両社は、私がバリウム(精神安定剤)を飲まなければフィッティングすら終えられない状態であることに完全に気づいていた」と語った。

「ディオールで過ごした17年間に泥を塗るわけにはいかない。私がディオールのクリエイティブディレクターを務めていた間、私はその成功や4倍に伸びた売り上げと引き換えに、破壊的でとてつもない代償を払っていることに気が付かなかった。それは、自分の体力的・精神的な健康面での代償ということだ。常により多くの仕事、責任、プレッシャーを抱え、自分でコントロールすることのできない危険で病的な悪循環に陥っていた」

 一方でガリアーノ氏は先日「メゾン マルタン マルジェラ(Maison Martin Margiela)」のクリエイティブディレクター就任が発表されており、先行きは必ずしも暗いとは言えないだろう。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS