W杯、選手たちのファッションにも注目
■代表チームの公式スーツ提供にしのぎを削るブランド
W杯の最も象徴的なシーンの1つが、各国の代表チームがスーツ姿で飛行機から降りてくるところだ。ファッションブランドは、この印象的なシーンに自社ブランドを登場させようとしのぎを削る。
2010年のW杯南アフリカ大会では、イングランド代表は洗練された高級英国スーツではなく、中産階級の人々がよく利用する英小売大手「マークス・アンド・スペンサー(Marks & Spencer)」の軽量ウールとモヘアのスーツを選んだ。ファンたちは、199ポンド(約3万5000円)で販売されたレプリカのスーツに飛びついた。
だがイングランド代表のチョイスに、ソーシャルメディア(SNS)では疑問の声も上がった。あるユーザーは、「イングランド代表はマークス・アンド・スペンサーの199ポンドのオーダーメイドスーツを着用。1週間で10万ポンド(約1800万円)稼ぐ選手たちはどんな気持ちだろう」とツイートした。
男性スタイル誌『GQ』は「シンプルでスリムフィットで、スタイリッシュなスーツ」と評価した。「南アフリカでの夏休みにぴったりという感じではないかもしれないが、ほかに何を期待しただろう。リネンのサファリスーツにサンダルでも履いたほうが良かったのか?」
男性誌『エスクァイア(Esquire)』の評価は異なった。「手ごろな価格のスーツには代償がつきもの。今回のスーツにはスタイルが欠けている」
このイングランド代表のグレーの3ピーススーツは、イタリア代表の「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)」のネイビーのスーツより敷居が低かったはずだ。「ドルチェ&ガッバーナ」は2006年からイタリア代表の公式テイラーを務めている。またドイツ代表は自国ブランド「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」を、スペイン代表は「ペドロ デル イエロ(Pedro del Hierro)」のクラシックなスーツと赤のネクタイをそれぞれ着用。フランス代表のスーツは、要人や企業の重役が好むオーダーメイドスーツブランド「スマルト(Smalto)」のものだ。
また、「アルマーニジーンズ(Armani Jeans)」、「ランバン(LANVIN)」、「ハケット(Hackett)」、「ポール・スミス(Paul Smith)」、「トラサルディ(Trussardi)」、「ロベルト ヴェリノ(Roberto Verino)」などもそれぞれ違うクラブにオフィシャルスーツを提供している。(c)AFP/Maria Lorente
