韓国国防省、北朝鮮・金与正氏の談話に「重大な懸念」…追加挑発には断固対処と警告
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北朝鮮のキム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党総務部長が、前線地域で韓国向け拡声器放送の再開や「戦術的打撃手段」の増強配備を検討していると表明したことに対し、韓国国防省は「重大な懸念」を示し、追加挑発には断固として対処すると警告した。
国防省は10月20日、「キム・ヨジョン氏が19日、休戦協定に基づく韓国軍の正当な作戦遂行を非難し、軍事的な威嚇によって緊張を高めたことに重大な懸念を表明する」と発表した。キム・ヨジョン氏が韓国軍の措置を情勢悪化につながる行為と位置付け、緊張を生んだ責任を韓国側に転嫁したと批判。そのうえで「軍事境界線(MDL)付近での警告放送と警告射撃は、北朝鮮軍のMDL侵犯を予防し、侵犯した兵力を退去させるための正当な防御措置だ」と反論した。
さらに「今後も北朝鮮軍の休戦協定違反には原則に沿って一貫して対応する。北朝鮮が韓国側の正当な措置を口実に追加挑発に出た場合は、断固として懲罰する」と強調した。北朝鮮に対しては、不当な主張とMDL侵犯をやめるよう要求し、MDLを巡る双方の認識の違いを解消する取り組みに応じるよう促した。
キム・ヨジョン氏は前日の談話で、北朝鮮軍がMDL付近で「国境線の要塞化」作業を進める際、韓国側が警告放送や警告射撃を頻繁に実施していると非難。対抗措置として、韓国向け拡声器放送の再開や「戦術的打撃手段」の増強配備を検討していると明らかにした。北朝鮮は2024年4月ごろからMDL付近で鉄条網や防護壁の設置、地雷の埋設などを進め、南北を断絶するための「国境線の要塞化」だと主張している。その過程で北朝鮮軍がMDLの南側に入り込む休戦協定違反が繰り返されている。こうした事態には、南北がそれぞれ異なる線をMDLと認識していることも影響している。
韓国軍のチン・ヨンスン合同参謀本部議長も20日、中部戦線の前方部隊を訪れ、作戦指揮官会議を主宰した。「北朝鮮が挑発に出た場合は断固として対応せよ」と指示し、非武装地帯(DMZ)での「主導権強化作戦」を継続すると表明した。キム・ヨジョン氏は談話で、中部戦線を担当する韓国陸軍第2軍団の第7師団と第15師団を名指しし、両師団の監視所が北朝鮮側に警告射撃などを実施したと主張していた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News