2026年愛知・名古屋アジア大会で金メダルを獲得後、除隊時にかぶる帽子を着用した写真をSNSに投稿したパク・スンス選手=本人のインスタグラム(c)NEWSIS
2026年愛知・名古屋アジア大会で金メダルを獲得後、除隊時にかぶる帽子を着用した写真をSNSに投稿したパク・スンス選手=本人のインスタグラム(c)NEWSIS

【10月05日 KOREA WAVE】韓国で、アジア大会の金メダリストに適用される兵役特例制度を廃止すべきだとの声がオンラインを中心に強まっている。2026年愛知・名古屋アジア大会で優勝した一部選手が、兵役免除を喜ぶ発言や写真を公開したことが発端となった。

パク・スンス選手はロッカールームで金メダルを首に掛け、除隊時にかぶる帽子を着用した写真をSNSに投稿。ヤン・ミンヒョク選手は「メダルやトロフィーは重要ではなかった。兵役免除という褒賞だけを見て試合をした」と発言した。

こうした言動が物議を醸し、両選手は謝罪した。しかし、兵役に就いている、または入隊を控える20代の若者らを中心に批判が広がった。

ネット上では「国を代表して戦う場が、個人の兵役免除を解決する手段に変わってしまった」「韓国代表のユニホームを着て戦った理由が軍隊に行かないためだけなら、国民が応援する理由はない」といった意見が出た。現役兵を軽視するような態度だとの批判も寄せられた。

アジア大会の競技レベルや公平性をめぐる議論も、制度廃止論を後押ししている。記事によると、野球やサッカーなど主要な球技では、他国が社会人選手や年代別チームを中心に代表を編成する一方、韓国は高額年俸を得るプロ選手が出場して金メダルを目指す構図となっている。

スポーツファンからは、相対的に競技レベルが低い大会で得た結果を理由に兵役免除の恩恵を与えるのは公平性を欠くとして、制度の妥当性を疑問視する声も出ている。

1973年に導入された兵役特例制度が、50年以上を経て社会の変化に対応できていないとの批判もある。かつて掲げられた「国威発揚」という目的が現在の社会状況に合わず、恩恵が一部のスポーツ競技に偏っているとの指摘だ。

韓国政界でも制度見直しを求める声が上がっている。アン・チョルス(安哲秀)議員は「アジア大会の兵役免除は、もう再考すべきだ」と述べた。

ネット上では、世界的な人気を得ながら現役で兵役に就いたBTSを引き合いに出す意見もみられ、プロ選手に兵役免除という恩恵を与える制度そのものを見直すべきだとの議論が広がっている。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News