8日午後、ソウル市中区のハナ銀行ディーリングルームの電光掲示板(c)news1
8日午後、ソウル市中区のハナ銀行ディーリングルームの電光掲示板(c)news1

【07月09日 KOREA WAVE】ソウル外国為替市場で8日、韓国の通貨ウォンが対ドルで急伸した。ドル・ウォン相場の昼間取引(午後3時半時点)は、前日比29.7ウォン高(ドル安ウォン高)の1ドル=1498.5ウォンを記録。終値ベースで1500ウォンを割り込むウォン高水準となるのは、5月14日以来、37営業日ぶり。

半導体投資への冷え込みや中東情勢の緊迫化といったウォン安(マイナス)材料がある中、市場で強く意識されたのが、韓国半導体大手「SKハイニックス」による巨額の資金調達だ。同社は近く、米国市場で「米国預託証券(ADR)」を上場させ、約285億ドル(約43兆ウォン、約4兆2750億円)に上るドル資金を調達する見込み。

同社はこのドルをウォンに換えて韓国内の設備投資に充てる方針を表明している。為替市場では、実際に上場される前であるにもかかわらず、同社が将来のドル下落に備えて事前にドルを売り、ウォンを買う「先物為替ヘッジ」に動き出したとの見方が広がった。将来的に大量のドルが市場に供給され、ウォン高(ドル安)が進むとの警戒感が先回りする形で、ウォン相場を大きく押し上げる格好となった。

市場関係者(KB国民銀行のエコノミスト)は、「これほどの巨額のドル供給イベントが外国為替市場に与える影響は小さくない。調達された資金が短期間でウォンに換えられれば、市場の需給バランスは一気にドル余り(ウォン高)へ傾く可能性がある」と指摘している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News