「事件班長」(c)MONEYTODAY
「事件班長」(c)MONEYTODAY

【10月27日 KOREA WAVE】息子夫婦とともに東南アジアへ家族旅行に出かけた60代男性が、「旅行中、家族から仲間外れにされ、ほとんどホテルに閉じ込められていた」と訴え、韓国で波紋を呼んでいる。

韓国放送局JTBCの番組「事件班長」は10月24日、家族旅行中に屈辱的な扱いを受けたという60代男性の体験談を紹介した。

男性は大手企業を定年退職した後、コンビニ経営で安定した生活を送っていた。3年前に妻を亡くしてからは孤独な日々を過ごしていたが、ある日、2人の息子から「誕生日を東南アジアで祝おう」と旅行に誘われた。男性はうれしさのあまり、家族7人分の宿泊費・航空券代、さらにはおそろいのTシャツ代まで全額負担したという。

ところが、旅行は期待とはまったく違うものとなった。気温40度近い炎天下の中、数年前に脚の手術を受けて歩行が遅い男性は、途中で立ち止まり汗を拭くたびに、長男から「後ろがつかえてるのに、なんで止まるんだ」と叱責された。

やがて息子たちは「明日からはホテルで休んでいてほしい」と告げた。男性が「一緒に行きたい」と言うと、「外は暑いから倒れたら困る」「今日のコースは坂道が多い」などと理由を挙げ、同行を断った。長男の妻も「子どもの世話だけでも大変なのに、お義父さんまで気にかける余裕はない」と冷たく言い放った。

結局、男性は一人ホテルに残され、カップラーメンで食事を済ませるしかなかった。寂しさに耐えきれず一度外出した際には、カードキーを忘れてしまい、家族が帰るまでロビーで何時間も待っていたという。

怒りを覚えた男性は息子たちに「先にソウルへ帰る」と告げた。これに焦った家族は「明日からは一緒に行こう」と謝罪したが、翌日の観光先は階段や坂が多い場所ばかりで、男性にとって過酷だった。さらに、連れて行かれた「有名店」も香辛料の強い料理でまったく口に合わなかったという。

帰国後も関係は冷え切ったままだった。男性が経営するコンビニで働く次男の妻は、遅刻や早退を繰り返していたが、今回は「子どもが熱を出した」と1時間早退。その分の時給を差し引くと、嫁は「家族なのにどうしてそんなことを」と抗議したという。

男性は番組で「もう家も土地も子どもたちに譲る気がしない。最近は寄付の方法を調べている」と吐露した。

これに対し、相談心理学の専門家パク・サンヒ氏は「財産のことは5年ほど時間をおいて考えたほうがいい。男性はまだ若く、これからが本当に自分のための人生を築く時期だ」と助言。「サークル活動や新しい出会いを楽しみ、気の合う人がいれば恋人を作るのも良い」と励ました。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News