写真は記事の内容とは関係ありません(c)news1
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【05月26日 KOREA WAVE】韓国京畿道(キョンギド)のある商店街で、コンビニCUの店舗のすぐそばにGS25が新規出店し、物議を醸している。特にGS25は、近距離の新規出店を禁じるコンビニ業界の自主規約を破ったと判断されても出店を撤回せず、事態が長期化する見通しだ。

韓国コンビニ産業協会所属のコンビニ本社関係者らは17日、規約審議委員会を開き、満場一致でGS25が自主規約に違反したという結論を下した。

同協会の会員会社はBGFリテール運営CU、GSリテール運営GS25、セブンイレブン、シースペース24、イーマート24の5社だ。その中から審議の当事者であるCUとGS25を除いて議決が行われた。

2018年コンビニ業界は経営者の生存権確保のために近接出店を制限する内容を盛り込んだ「コンビニ産業の取引公正化のための自主規約」を策定し公正取引委員会の承認を受けた。

これによると、既存のコンビニから50~100m以内の新規コンビニ出店は制限される。コンビニのすぐそばにまたコンビニができれば、既存の店舗は売り上げに打撃を受けることを考慮したためだ。

しかし最近、京畿道のある商店街でCUのすぐ隣にGS25がオープンし、問題になった。CUの店主が店舗の貸主と契約延長問題で対立したため、既存の店舗を閉め、隣の部屋に移って新たにオープンし、当初CUがあった場所にGS25が入ったため対立が始まった。

二つのコンビニは廊下一つを挟んで2mにもならない距離にある。

これに対しCUは、GS25が自主規約を破ったとし、規約審議委に調査を要請し、GS25は従来コンビニがあって閉店したところには、60日以内なら制約なしに新規出店できると判断した前例があったとし、規約違反ではないと主張した。

規約審議委はこれに対して「出店過密化」を防ごうというのが自主規約の趣旨であるためGS25が規約に違反したと満場一致で結論を下した。

問題は自主協約が当初強制性のない業界自体の規約であるうえに法的処罰もないという点だ。GS25が出店を撤回するかどうか立場を明らかにしていない中で、この店舗の店主はすでに営業を始めている。

業界では店舗数を増やそうとするGS25本社の「ゴリ押し」に店主だけが被害を受けるという指摘も出ている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News