金浦空港の滑走路にとどまるアシアナ航空機(写真は記事の内容とは直接関係はありません)(c)news1
金浦空港の滑走路にとどまるアシアナ航空機(写真は記事の内容とは直接関係はありません)(c)news1

【11月10日 KOREA WAVE】今月5日深夜、韓国・金浦(キンポ)空港に着陸したアシアナ航空機内で歓声と拍手がわき起こる一幕があった。無事を祝ったのではない。時間とお金の節約を喜んだのだ。

アシアナ航空などによると、済州(チェジュ)発金浦行きアシアナ航空OZ8996便は気象悪化と機材繰りで定刻から出発が53分遅れ、午後10時13分に飛び立った。

金浦空港は周辺住民の騒音対策で午後11時から午前6時まで離着陸制限時間となるため、アシアナ側は乗客に「午後11時までに金浦空港に到着できなければ仁川(インチョン)空港に目的地が変更される」と伝えていた。

この便が金浦空港に着陸したのは5日午後10時59分40秒。制限時間にかかる20秒前だった。

仁川空港に降りた場合、乗客はソウルやその周辺の自宅へ帰るために多くの時間と交通費がかかるところだった。歓声と拍手が起きたのはそのためだ。

同便とほぼ同じ時刻に済州を出発した他社の航空機は仁川に着陸地を変更したという。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News