中国で最大のドコドン類に属する哺乳類形類の新属新種を発見

10月17日 14:40


孫氏巨尾獣の復元図=2026年10月13日提供(c)CGTN Japanese


【10月17日 CGTN Japanese】中国東北部にある瀋陽師範大学古生物学院が主導する国際共同研究チームは、中国北部の内蒙古自治区寧城県の約1億6000万年前のジュラ紀の地層から、これまでに知られているドコドン類の中で最大の体を持つ哺乳類形類の新属新種「孫氏巨尾獣(学名:Megacauda sungei)」を発見し命名しました。化石標本は現在、同大学所属の遼寧古生物博物館に収蔵されています。体長は約52センチ、体重は約2キロで、頭骨の輪郭がはっきりしており、がっしりとした胴体を持っています。中でも最も目を引くのは、湾曲した細長い巨大な尾です。

同大学古生物学院の李刈昆准教授によると、この化石は、ジュラ紀の哺乳類形類の多様性に関する学界の理解を深めるだけでなく、解剖学的に重要な証拠も保存されています。新たに発見された標本の咽頭部の解剖学的構造や舌骨を構成する骨は、現生の哺乳類に見られるものと似ています。これは、現代の哺乳類に見られるような飲み込む、すする、乳を吸うといった行動が、現代の哺乳類の出現よりはるか前のドコドン類と現生哺乳類につながる系統の共通祖先にすでに備わっていた可能性を示しています。

また、新たな標本には骨盤や後肢、尾椎などの解剖学的構造も比較的良好な状態で保存されており、この動物が水中での遊泳に適応していた可能性が示されています。さらに、顕著に発達した上顎の犬歯や裂肉歯に似た形状をした扇状に並ぶ頬歯の特徴から、研究者らはこの動物が同じ環境に生息していた他の小動物を捕食していたと考えています。その生活様式は現生のカモノハシに近く、水陸両方で生活する半水生動物だった可能性があります。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News