【10月9日 AFP】11月の米中間選挙の連邦上院選に出馬する民主党候補アブドゥル・エルサイード氏が8日、ドナルド・トランプ大統領からSNS上で名前を「モハメッド(Mohammed)」と間違えられたことを受け、「正しい発音を教えてあげる」と皮肉った。両者の間では非難の応酬が激しさを増している。
エルサイード氏はエジプト系のイスラム教徒で、接戦となっているミシガン州の上院選に出馬している。バーニー・サンダース上院議員、アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員、エリザベス・ウォーレン上院議員らプログレッシブ(進歩派)と呼ばれる急進左派の有力政治家や、全米自動車労働組合(UAW)の支持を受けている。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿でエルサイード氏を攻撃し、根拠を示さずに「テロリストのシンパ(同調者)」だと非難した。
エルサイード氏はミシガン州グランドラピッズで開かれた選挙集会で「ドナルドは少し苦戦しているのかもしれない。彼は私の名前をモハメッドだと思っているようだが、私の名前はアブドゥルだ。あなたは知っているはずだ。それでも名前を呼ぼうとしないのは、私があなたを批判し続けているからにほかならない」と述べた。
さらに、レストランで行われた報道陣向けの写真撮影で「だから、もう一度やり直して、正しく呼んでほしい。正しい発音を教えてあげるから」と皮肉り、笑いを誘った。
多くのイスラム教徒の男性と同様、エルサイード氏のミドルネームはモハメド(Mohamed)だが、モハメッドとはつづりが異なる上、公には使用していない。
トランプ氏とその支持者は、エルサイード氏とその家族がイスラム組織「ムスリム同胞団」や国際テロ組織「アルカイダ」とつながっていると非難している。
トランプ氏はエルサイード氏について、「米国を憎悪するハサン・パイカー」の「親友」だと主張した。パイカー氏は左派のインフルエンサーで、民主党予備選でエルサイード氏を支援していた。
民主党が上院で多数派を奪還するには、ミシガン州の議席を維持した上で、共和党からさらに4議席を奪取しなければならない。
エルサイード氏の公約には、国民皆保険の実現、富裕層への増税、イスラエルに対する無条件の軍事支援の停止、選挙における企業資金の影響力縮小などが含まれている。(c)AFP