中国の「人工太陽」、四層構造の据え付けが始まる

10月08日 14:30


BESTプロジェクトエリア=2026年10月2日提供(c)CGTN Japanese


【10月8日 CGTN Japanese】「人工太陽」とも呼ばれる中国独自開発の小型核融合実験装置「BEST」のプロジェクトエリアがこのほど運用を開始しました。核融合装置本体の建造は、「四層構造」の据え付けという重要な段階に入りました。

BESTは中国の次世代核融合燃焼プラズマ実験装置で、太陽内部の核融合反応を再現し、ほぼ尽きることのないクリーンエネルギーの獲得を目指しています。

今年7月以降、BESTの中核部品が次々と現場に搬入され、組み立て作業は順調に進み、すでに半分以上の作業を完了。このほどBEST本体で最も重要な工程である「四層構造」の据え付けが始まりました。最も内側の真空容器から外側に向かって、熱遮蔽体(サーマルシールド)、トロイダル磁場コイルを順に組み込み、さらに各種精密部品を取り付けます。真空容器は核融合反応が起こる部分で、サーマルシールドは高性能の断熱層に相当し、熱を遮断します。トロイダル磁場コイルは極めて強い磁場を発生させ、高温プラズマを閉じ込めて容器の壁に触れないようにします。

計画では、BESTは2027年末までに全体の建造を完了し、2030年前後には重水素(D)と三重水素(T)を使った核融合反応(D-T反応)による発電の実証を行う予定です。これは、太陽が光と熱を生み出す原理を地球上で再現し、制御核融合による商用発電の実現可能性を検証するものです。 (c)CGTN Japanese/AFPBB News