【8月9日 CGTN Japanese】中国財政部がこのほど発表したデータによりますと、6月の全国宝くじ販売額は前年同月比39.5%増の759億7800万元(約1兆7600億円)に達しました。このうち、スポーツくじの販売額は同62.9%増の592億2100万元(約1兆4000億円)、スポーツ振興くじ(予想型スポーツくじ)は同96%増の476億7500万元(約1兆1050億円)でした。6月12日から7月20日にかけて開催されたFIFAワールドカップ(W杯)2026北中米大会が、販売増を牽引しました。民間機関の集計によりますと、単月の販売規模として過去最高を記録したとのことです。
中国における宝くじ発行の目的の一つは資金調達です。1994年に全国統一でスポーツくじを発行して以来、2024年までの30年間で累計8000億元(約18兆5000億円)以上の公益金を集めました。これらの公益金は、主にスポーツ事業や社会公益事業の支援に充てられています。
スポーツ分野では、公益金は代表チームのトレーニング拠点建設や選手育成など競技スポーツの推進に活用されています。また、市民のスポーツ活動や国民全体の健康づくり推進、市民向けフィットネス設備の整備、農村部のサッカー大会「村超」などの開催支援、辺境地域のスポーツインフラ整備などにも充てられています。
社会公益面では、教育支援、高齢者福祉、医療支援、社会保障基金の補填など多岐にわたる分野を支援しています。中国財政部の公開情報によりますと、2013年から2022年までに累計101億元(約2340億4730万円)以上の公益金が高齢者向けの公共サービスに投入されました。また、4000億元(約9兆3000億円)以上が社会保障基金に注入されています。
その一方で、中国の宝くじ販売収入の伸びは全体として減速しており、今年1〜5月は伸び率が低下しました。W杯の牽引効果により、上半期の販売収入は前年同期比2.8%の微増となりました。
アナリストは、中国の宝くじは種類が少なく、購入層の年齢層の断絶が年々顕著になっていると指摘しています。若者の間では、ブラインドボックス(ランダム型商品)などゲーム性を備えた娯楽が増えており、宝くじの若年層に対する魅力はさらに低下すると予想されています。大型スポーツイベントの終了後、中国宝くじ市場が勢いを維持できるかどうか、引き続き注目が集まっています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News