【7月2日 AFP】サッカーW杯(ワールドカップ)北中米大会での戦いを終えたイラン代表が1日、帰国した。
初の決勝トーナメント進出まであと一歩のところまで迫った「チーム・メッリ(イラン代表の愛称)」をたたえようと、首都テヘランのメヘラバード空港にはイランの国旗を振る人もいれば、国旗の色のブレスレットを身につけたり、代表のユニホームを着たりする人の姿もあった。
数百人の子どもたちやその親、そして熱狂的なサポーターらの群衆は一斉に「イラン!イラン!」と声を上げた。グループステージ3試合を行うために米国に到着した時とは比較できないほど、温かな歓迎を受けた。
3試合すべてを引き分け、グループGを3位で終えたイランは、32強入りできる各組3位の上位8チームには、得失点差でわずかに届かなかった。
多くのサポーターは、ベルギー戦を無失点で抑える活躍で一躍国民的ヒーローとなったGKアリレザ・ビランヴァンドの写真を掲げていた。
ビランヴァンドは神妙な面持ちで「決勝トーナメント進出を果たせず、皆さんに喜びを届けることができなかったことをおわびする」と話した。
DFラミン・レザイアンは、イランのW杯関係者の間にたまった不満を口にし、米国の入国制限さえなければ歴史をつくれていたはずだと主張した。
「僕らはもっと先へ進む資格があった。だが、彼ら(米当局)のせいで状況が本当に複雑になってしまったんだ」と述べた。
今大会のイランには、米国とイスラエルとの間で続く戦争が影を落としていた。
12人のサポートスタッフが米国ビザ(査証)の発給を拒否され、チームはベースキャンプ地を米アリゾナ州からメキシコのティフアナへと変更せざるを得なくなった。
さらに、試合がすべて米国で行われる中、米当局から課された試合の2日前には入国できないといった移動制限に対しても不満を募らせた。
最終戦のエジプト戦ではようやく2日前の入国が認められたものの、試合終了後にはすぐにメキシコへ戻らなければならなかった。(c)AFP