W杯決勝T逃した韓国に求められる変革─怒る国民、大統領は異例の批判

06月29日 16:27


サッカーW杯北中米大会・グループA、南アフリカ対韓国。敗戦に落胆する韓国の選手(2026年6月24日撮影)。(c)Yuri CORTEZ / AFP


【6月29日 AFP】サッカー韓国代表のW杯(ワールドカップ)北中米大会グループステージ敗退という惨めな結果は国内で激しい怒りを引き起こしており、上層部の刷新を求める声は洪明甫(ホン・ミョンボ)監督の辞任でも沈静化していない。

2002年の日韓大会で4強入りを果たした韓国は、32強入りを目前としながらも格下の南アフリカに0-1で敗戦。各組3位の上位8チームに入って決勝トーナメントに滑り込むことができず、大会から姿を消した。

この早期敗退で洪監督は28日に辞任に追い込まれ、主将の孫興民(ソン・フンミン)の代表としての今後にも疑問が投げかけられることになった。

また、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領も非難の声を上げ、「無能な人々」を指弾して国民に謝罪した。

大統領のコメントは、韓国サッカー界の首脳陣に対する数年間にわたる不満がくすぶった末に、沸点に達した国民の怒りを反映している。

イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドでプレーした元代表主将の朴智星(パク・チソン)氏は敗退決定後、「数年前からこの結果を予想していたかもしれない」「過去を振り返り、なぜこのような事態になってしまったのかを自問しなければならない」と述べた。

「W杯への準備や韓国サッカーの発展について10年学んできたにもかかわらず、それらの教訓をまたしても忘れてしまった」

今大会のグループAに入った韓国は勝ち上がりを期待されていた。チェコ戦では2-1で勝利したものの、共催国のメキシコに敗れると、南アフリカ戦で失態を演じた。

代表チームは30日に帰国する予定だが、大韓サッカー協会(KFA)は出迎えのイベントを計画していないと地元メディアは報じている。2014年のブラジルW杯ではグループステージ敗退を喫した際、怒ったファンがあめを投げつける場面があった。

洪監督は、前任者でW杯優勝経験のあるドイツ人指揮官ユルゲン・クリンスマン氏が更迭された5か月後の2024年7月に監督復帰を果たして以降、批判の矢面に立ち続けてきた。

KFAは、洪監督の再任に至るプロセスでその透明性や公平性に疑問を呈され、非難を浴びた。

サポーターから定期的にブーイングを浴びていた洪監督は、韓国がグループ突破に向けてわずか勝ち点1を必要としていた南アフリカ戦で、スター選手の孫を先発から外すという、自身にとって何のプラスにもならない采配をとった。

洪監督はその後、自分たちの運命を決める他会場の試合結果を国中が固唾(かたず)をのんで待つなか、何が間違っていたのかを理解するのに苦しんでいると認めた。