独国防相、ホルムズ海峡封鎖でトランプ氏を批判 再開求める

06月22日 14:02


4月18日から20日までのペルシャ湾、ホルムズ海峡、オマーン湾の海上交通のデータを可視化したマリントラフィックの画面(2026年4月21日撮影)。(c)MARINETRAFFIC.COM/AFP


【6月22日 AFP】ドイツのボリス・ピストリウス国防相は21日、ホルムズ海峡が封鎖された原因はドナルド・トランプ米大統領にあると批判し、極めて重要な海上交通路の再開を求めた。

ピストリウス氏は公共放送ARDとのインタビューで、「結局のところ、ボトルネックであるホルムズ海峡に『コルク栓』を押し込んだのはドナルド・トランプ氏であり、ドイツではない。しかし、われわれはそれを再び引き抜くことに関心がある」と述べた。

ホルムズ海峡は、米国とイスラエルによる2月末のイラン攻撃をきっかけに始まった中東地域での紛争の影響で、事実上封鎖状態となった。

その後、トランプ氏とイランのマスード・ペゼシュキアン大統領が署名した覚書に基づき、イラン政府側は海峡の再開に同意し、船舶の往来も回復し始めていた。しかし、イラン政府は20日、イスラエルによるレバノンへの攻撃を理由に、この重要な海上交通路を再び封鎖すると発表した。

ピストリウス氏は「ホルムズ海峡の開通、ひいてはそこでの安全な航行は、欧州の利益であり、われわれのエネルギー供給と経済回復の利益でもある」と強調した。

同相はさらに、海峡再開に向けたいかなる合意も、イランとオマーンの支持が必要になると付け加えた。

ドイツ政府は、トランプ氏によるイランへの軍事作戦とは一線を画してきたが、衝突の責任が米国にあると直接言及することも避けてきた。

トランプ氏が4月、同盟国に対してホルムズ海峡の再開や安全確保への協力を迫った際、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は、今回の紛争は「北大西洋条約機構(NATO)の関与すべき問題ではない」と述べていた。

メルツ首相とピストリウス国防相は、米国が対イラン攻撃を開始する前に同盟国への事前協議を行わなかったことについても、一貫して批判を展開している。(c)AFP