【6月23日 東方新報】2026長江デルタ・ロボット・オートメーション展示会が6月11日、江蘇省(Jiangsu)無錫市(Wuxi)で開幕した。ファーウェイ・クラウド(Huawei Cloud)、科大訊飛(アイフライテック、iFLYTEK)、京東(JD.com)、摩爾線程(Moore Threads)をはじめとする業界大手企業のほか、大学、金融機関、イノベーションプラットフォームの関係者が太湖のほとりに集まり、地域のスマートロボット産業の高品質な発展について議論した。
展示会は中国機電一体化技術応用協会の主催で、「能力の進化、エコシステムの融合」をテーマに開催。展示、交流、マッチング、協力を一体化したハイレベルな産業プラットフォームの構築を目指している。会期中には「無錫具身型AI(エンボディド・インテリジェンス)ロボット産業チェーンパートナー大会」も開かれた。
会場には、コア部品、産業チェーンの上流・下流、体験型展示の3エリアが設けられ、無錫地元のロボットメーカー13社を含む130社以上の主要企業が出展。さらに7つの産業連携イベントも併催され、産業交流や協力の場を提供した。
近年、無錫市はヒューマノイドロボット産業の育成に注力し、関連支援策の導入や大規模AI計算基盤の整備を進めてきた。現在、5つの高水準なエンボディドAIロボット・イノベーションプラットフォームを設立しており、今年1~4月の関連企業178社の売上高は前年同期比25.5%増となった。無錫市は計算能力や応用シーンの強みを生かし、「データ収集―計算基盤―モデル学習―ロボット実装」の産業エコシステム構築を進め、江蘇省におけるエンボディドAIロボット産業の中核拠点を目指している。
展示会では、中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)工業向けエンボディドAIイノベーション基地の除幕式や、無錫市計算資源運営プラットフォームの正式稼働、無錫(恵山)国産AI計算センター第1期プロジェクトの運用開始などが発表された。また、「エンボディドAI分野の十大技術進展(2025~2026年版)」も公表され、産業発展の技術的方向性が示された。
期間中には最新製品や新技術も相次いで披露された。無錫市内企業によるヒューマノイドロボット本体や主要部品16製品が展示されたほか、科大訊飛の「星火」マルチモーダル大規模モデルがさまざまな分野での活用事例を紹介した。さらに、5社のテクノロジー企業が無錫拠点で新たに生産を開始し、京東と無錫市による協力ファンドの契約も締結された。
科大訊飛の「星火」マルチモーダル大規模モデルは、中国初の国産計算基盤のみで学習されたフルスタック型大規模モデルで、視覚推論や画像・文章理解、文書分析、グラフ解析などに優れた性能を持つ。画像、文字、表、シーンなど複数の情報を統合的に理解・推論する能力をさらに高めている。
開幕式では、「無錫市エンボディドAIロボット応用促進支援策」も発表された。技術・製品供給の拡充、エンボディドAI向けデータ供給の強化、オフライン販売チャネルの拡大など9項目の施策が盛り込まれている。また、20件のエンボディドAIロボット関連プロジェクトの調印が行われ、総投資額は57億8900万元(約1371億3967万円)に達した。これにより、エンボディドAIロボット産業の集積と高度化を後押しする方針だ。(c)東方新報/AFPBB News