【6月11日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長は10日、開幕を直前に控えたW杯北中米大会のビザ問題や高額なチケット価格に対する批判を一蹴した。
11日にエスタディオ・アステカで行われる開幕戦を前に、メキシコ市で記者会見を行ったインファンティーノ氏は、米国、メキシコ、カナダが共催する48チームによる一大イベントの運営を力強く擁護した。
インファンティーノ会長とFIFAは現在、チケットの目もくらむような高額設定に対して厳しい批判を浴びている。一部では3万ドル(約480万円)を超える高値がついているが、同氏は、批判を受けて60ドル(約9600円)の低額チケットも一部用意したことに触れ、「適切な価格設定だ」と主張を曲げなかった。
同氏は、「この60ドルという価格は、米プロスポーツのプレーオフにおける最低入場料金よりも安い」とし、「平均価格も500ドル(約8万円)以下で、これも米スポーツの平均と比べて最も低い」と指摘した。
また、インファンティーノ氏は、米国移民当局の安全上の懸念によりソマリア人審判のオマル・アルタン氏が入国拒否された問題について、論争を軽視する姿勢を見せた。
米国務省が後にアルタン氏について「テロ組織の容疑者らとの関与が疑われる」と発表したことを受け、FIFA側も同氏が今大会には一切関与しないことを発表している。
インファンティーノ氏は「ソマリア人審判の身に起きたことは不運だ」とし、「われわれがすべてをコントロールできるわけではない。時には冷静になり、リラックスすることも必要だ。われわれはあらゆる課題に取り組み、解決を試みている」と述べた。
一方で同氏は、米国との軍事的な緊張が続く中でイランがW杯に参加できたことについて、連盟としての勝利だと強調。「イランはW杯に来られないと言う人々もいた。課題は多く、簡単ではなかったが、われわれが介入できないようなこうした状況下で、イランが来てプレーできるよう手配できた者が他にいただろうか」と語った。(c)AFP