ソマリア人審判らのビザ発給拒否、ホワイトハウス責任者「W杯口実の入国防ぐ」

06月10日 15:22


米国への入国を拒否されたソマリア人審判オマル・アルタン氏(2024年1月23日撮影)。(c)KENZO TRIBOUILLARD/AFP


【6月10日 AFP】米ホワイトハウスのW杯特別タスクフォースの責任者は9日、ソマリア人審判とイラン代表チームの一部サポートスタッフへのビザ発給を拒否した決定を擁護した。

タスクフォースを率いるアンドリュー・ジュリアーニ氏は、米首都ワシントンでのイベントで「これまでに35チームが米国に入国している」とし、「選手もコーチも誰一人として入国を拒否されていない。拒否されたのは一部の関係者であり、それには正当な理由がある」と述べた。

入国を拒否されたソマリア人審判について、米国務省の関係者は9日遅く、「テロ組織のメンバーである疑いがある人物と関係」があることから、「米国への入国資格がない」とAFPに説明した。ジュリアーニ氏も「W杯を口実にした悪意ある人物の入国を防ぎ、安全とのバランスを取るための措置だ」と付け加えた。

拒否されたのは、2025年にアフリカサッカー連盟の年間最優秀男子審判に選ばれたオマル・アルタン氏。マイアミの空港で入国を拒否された同氏は、実現すればW杯で審判を務める初のソマリア人となるはずだった。ソマリアはトランプ政権の入国制限対象国に含まれている。

一方、イランのサッカー連盟も9日、サポーター向けチケットの割り当てが取り消され、一部のチームスタッフがビザを拒否されたと発表した。

これについてジュリアーニ氏は「イランのコーチ陣は全員入国できる」としつつも、「コーチだと自称しているが、実際はそうではない可能性のある人物がいる。個別の事案には言及できない」とした。

また、ドナルド・トランプ米大統領が全チームに「公平な競技環境」を望む一方で、「イラン革命防衛隊(IRGC)と直接関係している人物への入国権限は一切与えない方針だ」と強調した。

イラン代表チームは、米国との軍事衝突を理由に合宿地がメキシコに変更となっている。(c)AFP