【6月8日 AFP】2026年サッカーW杯北中米大会に臨むイラン代表は7日、軍事衝突状態にある米国からチームの一部サポートスタッフにビザ(査証)の発給を拒否されるなど、緊迫した外交摩擦が影を落とす中でメキシコに到着した。
イランのアミル・ガレノエイ監督は、到着したティフアナの空港で「12時間の時差を調整するには2週間必要で、先週ここに着いているべきだった」と不満を漏らした。
指揮官はさらに「通常、こうした大会では、技術的な問題よりも前に倫理的、人道的な配慮が尊重されなければならないが、われわれのケースではそれがなされなかったと思う」と付け加えた。
米国、カナダ、メキシコで共催されるW杯の開幕を数日後に控えて問題が発生する中、前日トルコを出発したイラン代表は米国境に近いティフアナに着くと、メキシコの国家警備隊の部隊を含む厳重な警備の中で飛行機を後にした。
大会中ティフアナを拠点とするイラン代表だが、グループステージの3試合はすべて米国内で行われる。
ガレノエイ監督は、入国手続きに尽力してくれた国際サッカー連盟(FIFA)に感謝しつつも、「われわれはこの仕打ちに憤りを感じている。このようなことは確実に前代未聞だ」と語った。
チームの主将エフサン・ハジサフィは、米国ビザの取得が遅れたことについて、FIFAに不満を伝えたいと述べ、「なぜこれほど遅れたのか」と問い詰めた。
ハジサフィは出場をめぐる困難な背景を強調し、「この1年間、わが国は二つの押し付けられた戦争を経験した」と語った。
それでも彼は「チームの準備は100%できている」とし、「グループステージを突破できると信じている」と断言した。
米国のトム・バラック駐トルコ大使は5日、選手たちがメキシコ出発の前夜に米国のビザを受け取ったと発表した。
しかし、在トルコ・イラン大使館によると、管理・運営スタッフ15人を含むサポートスタッフのビザ発給が拒否されたという。
さらにイランのアボルファザル・パサンディデ駐メキシコ大使は6日、ビザの条件としてチームは試合当日に入国し、同日中に米国の領土から退去しなければならないと通告があったことを明かしている。(c)AFP