停戦下で行われるロシア戦勝記念パレード、規模縮小で軍事装備の展示なし

05月09日 13:34


5月9日の戦勝記念日を前に、ロシア・モスクワ中心部にある地下鉄アルバツカヤ駅の入り口前に設置された「勝利!」と記されたモニュメントの前を走る女性(2026年5月8日撮影)。(c)Alexander NEMENOV / AFP


【5月9日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領が8日、ロシアとウクライナの3日間の停戦を発表した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はこれを受け、ロシアが9日に戦勝記念パレードを実施する間の停戦順守を表明したが、今年のパレードは安全上の懸念から規模が縮小される見込みとなっている。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ナチス・ドイツに対する旧ソ連の勝利の記憶を、自身の25年に及ぶ統治の中心的な物語として位置づけており、毎年5月9日にモスクワで大規模な軍事パレードを開催してきた。

しかし、ここ数週間でウクライナによるエネルギー施設への長距離攻撃が相次いだことで、ロシア大統領府(クレムリン)は安全対策を強化し、今年の祝賀行事を縮小することを余儀なくされた。

パレードは約20年ぶりに規模が縮小され、赤の広場では軍事装備が展示されず、出席する外国要人の数も減ることになった。

クレムリンによれば、今年モスクワを訪れたのは、ベラルーシ、マレーシア、ラオスの各首脳と、スロバキアのロベルト・フィツォ首相のみで、中国の習近平国家主席を始めとする大物が出席した昨年とは対照的となっている。

当局はここ数日、安全対策としてモスクワで携帯インターネットを断続的に遮断していた。

ロシアは6日、今週末の戦勝記念行事が妨害された場合の報復攻撃の可能性を示唆し、ウクライナの首都キーウに駐在する各国の外交官に宛てて退避を呼び掛けていた。

今週、ロシアとウクライナの双方が停戦を試みるも失敗に終わっていたが、トランプ氏は8日、9日から3日間の停戦が発効すると発表。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、「これが、非常に長く激しく行われた戦争の終焉の始まりとなることを期待する」と述べ、今回の合意には攻撃の停止と1000人ずつの捕虜交換が伴うと付け加えた。(c)AFP