「ジョン・レモン」ビール、オノ・ヨーコ氏の警告で皮肉の大ヒット

05月05日 22:17


フランス北西部バナレックの醸造所「ブラッスリー・ドゥ・ランプリームリー」で製造販売されている「ジョン・レモン」と名付けられたビール(2026年5月5日撮影)。(c)Fred TANNEAU/AFP


【5月5日 AFP】フランスで販売されている「ジョン・レモン」と名付けられたビールが、あることをきっかけに大きな注目を集めた──芸術家のオノ・ヨーコ氏が、商品の販売を中止するよう求めたのだ。

ブルターニュ地方にある小さな醸造所「ブラッスリー・ドゥ・ランプリームリー」は3月下旬、オノ・ヨーコ氏の弁護士から、ブランド名の使用を中止するか、ビートルズの伝説的なメンバーである故ジョン・レノンの名前に対するロイヤルティを支払うよう求める通知を受け取った。

オーナーのオーレリアン・ピカールさんがAFPに語ったところによると、通知には「10万ユーロ(約1840万円)」や「1日あたり150~1000ユーロ(約2万7600円~18万4000円)の罰金」といった数字があった。

「基本的に、すべての製品を回収し、即座の名称使用停止が求められた」とピカールさんは説明した。

しかし交渉の末、7月1日以降は同じ名称を使わないとの約束を条件に、それまでに残りの5000本を販売する許可を得た。

メディアがニュースとして報じると、人々はこの「社会問題」に注目した。その結果、大きな宣伝効果が生まれ、「ジョン・レモン」ビールの売上は大きく伸びることとなった。

「すごい効果で、残りは1000本以下となった」とピカールさんは言い、「まさに不幸中の幸いだ」と続けた。

5年前にレモンを使ったビール「ジョン・レモン」の販売を開始したこの醸造所では、他にもセレブの名前をもじったビールをいくつか販売している。従業員は2人で、年間の販売本数は5万本から8万本。

醸造所では現在、「ジョン・レモン」に代わる新たな商品名を模索している。ピカールさんによると、代替案の「ジョーヌ・レモン(Jaune Lemon、黄色いレモン)」については、オノ・ヨーコ氏側が難色を示しているという。(c)AFP