マムダニNY市長、チャールズ英国王にダイヤモンド「コ・イ・ヌール」の返還呼び掛け

04月30日 16:25


インド・バンガロールで開催された「100の世界的に有名なダイヤモンド」展で、ダイヤモンド「コ・イ・ヌール」を見せるするジュエルズ・デ・パラゴン(JDP)のエグゼクティブディレクター、パバナ・キショール氏(2002年5月19日撮影)。(c)AFP/AFP


【4月30日 AFP】米ニューヨークの左派ゾーラン・マムダニ市長は、チャールズ英国王の米国公式訪問3日目に当たる29日、大英帝国が1800年代にインド亜大陸から奪った貴重なダイヤモンド「コ・イ・ヌール」の「返還」を国王に呼び掛けた。

マムダニ氏はウガンダ出身で、インド系移民の家庭に生まれた。

2001年9月11日に発生した米同時多発攻撃の追悼式典でチャールズ国王とカミラ王妃を迎える前、マムダニ氏は機会があれば国王と何について話したいかを問われた。

「国王と話す機会があれば、それとは別に、コ・イ・ヌール・ダイヤモンドの返還を促すだろう」と答え、最優先事項は米同時多発攻撃で犠牲になった人々を追悼することだと付け加えた。

マムダニ氏が実際にこの物議を醸す話題をチャールズ国王に振ったかどうかは明らかになっていない。

チャールズ国王はマムダニ氏と握手を交わした後、笑い合い、短い会話を交わした。

ロンドン塔に保管されている106カラットのコ・イ・ヌールは、英国の王冠にはめられた宝石の中でもひときわ輝きを放ち、エリザベス女王の母親であるエリザベス皇太后の王冠を飾っている。

コ・イ・ヌールの所有権は数世紀にわたり争われ、ムガール帝国の皇帝、イランのシャー(王)、シーク王国のマハラジャ(王)の手を経て、1849年に和平条約の一環としてシーク王国から英国のビクトリア女王の手に渡った。

インドは、コ・イ・ヌールの返還を繰り返し求めてきたが、実現していない。

コ・イ・ヌールがインドで採掘されたことはほぼ間違いないが、その後の来歴は虚実入り混じっており、アフガニスタン、イラン、パキスタンなど複数の国が所有権を主張している。

英国の反移民を掲げる強硬右派政党「リフォームUK」の政治家は、マムダニ氏の発言を「国王に対する侮辱だ」と即座に非難した。

同党のジア・ユスフ報道官(内務担当)はX(旧ツイッター)で、「この美しいダイヤモンドは現在、ロンドン塔に展示されている」「そこがあるべきところだ」と述べた。(c)AFP