【2月28日 AFP】ロシア大統領府(クレムリン)は27日、フランスの空母付近で妨害を行った無人機(ドローン)について、スウェーデンが「ロシアとの強い関連がある」と述べたことを受け、この無人機がロシア製だと示唆することは「ばかげている」と反論した。
スウェーデン側によると、25日に同国海軍の艦艇がエーレスンド海峡で無人機を発見し、ジャミングを実施した。現場は、北大西洋条約機構(NATO)の演習に向かうためマルメに寄港していた仏空母「シャルル・ドゴール」から約13キロの地点だった。
26日にスウェーデンのポール・ヨンソン国防相は公共放送STVに対し、「事案発生時、すぐ近くにロシアの軍艦がいたため、(無人機は)おそらくロシアから来たものだ」「ロシア軍艦とこのドローンの間には強い関連性があるとみられる」と述べた。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官はこの指摘について問われると、記者団に対して「まったくばかげた発言だ」としつつ、クレムリンはこの件についてそれ以上の情報を持っていないと付け加えた。
スウェーデンのウルフ・クリステション首相は27日、改めて無人機はロシアのものだと考えていると述べた。
クリステション首相は空母訪問中に記者団に対し、「ロシアのドローンである可能性が高い。現在さらに詳しく調査しているが、そう示す要素が多くある」と語った。
また寄港中にこの事案が起きたのは偶然だと思わないとし、「これは、私たちが他の場所でも見てきたロシアの行動様式だ」と続けた。
スウェーデン当局によると、同国海軍は電子信号を用いて操縦者との通信やナビ装置を妨害するジャミングを実施した。
周辺のバルト海はロシアとNATO加盟国の対立の舞台となっており、特にロシアがウクライナへの侵攻を開始してからはその傾向が強まっている。
NATOの東側加盟国ではこの数か月で多数の無人機目撃情報が報告されており、一部にはロシアの関与が指摘されている。
こうした妨害行為は、ウクライナを支援する国々に対するロシアのハイブリッド戦術の一環である可能性に懸念が高まっている。(c)AFP