【2月16日 AFP】キューバの首都ハバナの街で「必要に迫られた」グリーン革命が進行中だ。
先月、米国による事実上の石油封鎖が課された後、深刻な燃料危機に直面したタクシー運転手たちは、自動車を手放して乗客を電動三輪車で運んでいる。
「ガソリンと石油を取り巻く厳しい状況のため、この代替手段に頼らざるを得ない」と、2人の子どもの父親であるエドゥアルド・ロマーノさんは、ハバナ中心部の公園で顧客を待ちながらAFPに語った。
キューバは、長年にわたり深刻な燃料不足に苦しんでいるが、ドナルド・トランプ米大統領が共産主義国家のキューバに石油封鎖を課したことで、危機的局面を迎えている。
主要同盟国ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が米国により打倒・拘束された後、原油供給は途絶えただけでなく、トランプ氏は代替供給に動く国に対し関税を課すとも警告している。
こうした窮状を受けてキューバ政府は、エネルギー節約を目的に燃料の配給制を導入し、公共交通機関の運行を大幅に減らした。
燃料が枯渇する中、ハバナの街を走るタクシーの数は日を追うごとに減っている。それでも自動車での営業を続ける数少ない運転手らは、闇市場で1リットルあたり約5ドル(約770円)の高価格で燃料を購入しており、その影響で運賃は従来の3倍に跳ね上がっている。
一方、6人乗りや8人乗りの電動三輪車は、タクシー料金の約3分の1のコストで利用でき、金銭的に困窮しているキューバ人にとっての命綱となっている。
「今や三輪車が道路の王様だ」とロマーノは冗談半分に言う。
ただ、課題もある。発電のための燃料が不足している中、ハバナは1日最大12時間の停電が起きており、これは充電を必要とする電動三輪車にとっては大きな痛手となっているのだ。
そのため、運転手らは電気が戻るのを待つか、発電機やソーラーパネルを持つ友人や親戚に頼ることを余儀なくされている。