【12月24日 東方新報】「中国火鍋食材の都・四川省(Sichuan)広漢市(Guanghan)」のプロモーションイベントが9日、同省成都市(Chengdu)の観光名所・寛窄巷子で開かれ、広漢市の火鍋産業の成果が紹介された。会場では、火鍋の名店関係者や市民、旅行者らが訪れ、古代蜀文化と現代の火鍋産業が融合した催しを楽しんだ。
近年、火鍋文化は中国料理を代表する存在として認知が広がり、地域ブランドの発信や消費の活性化を支える重要な役割を担っている。四川省広漢市は、この火鍋産業を支える主要拠点として成長し、地域特産品の域を超えて全国的な産業クラスターへ発展した。現在では、競争力のある火鍋食材の全産業チェーンを構築している。
四川省火鍋協会の厳龍(Yan Long)執行会長は「四川火鍋が世界で人気を獲得する裏側には、広漢の存在がある」と語る。広漢市は30社以上のリーディング企業と160社超の関連企業を束ね、西南地域で最も競争力のある火鍋食材産業チェーンを形成。2024年の産業規模は160億元(約3548億2080万円)を超え、省レベルの中小企業産業クラスターにも選ばれた。現在は「2025年に200億元(約4435億2600万円)、2030年に300億元(約6652億8900万円)」というさらなる成長目標に向けて取り組んでいる。
広漢市火鍋産業協会によると、広漢の火鍋産業は1990年代に始まり、現在では150社を超える企業が集積。火鍋用の牛脂、香辛料、スープ底料、各種食材の製造加工から、包装資材、鍋具類の製造、品質検査、低温物流など、火鍋産業を支えるあらゆる工程がそろい、年間生産額は167億元に達する。全国最大の火鍋食材集積地であり、主要製品は全国市場の30%以上を占め、海底撈(Haidilao)や小龍坎(Shoo Loong Kan)など中・高価格帯の火鍋チェーン店での採用率は85%を超える。製品は40以上の国・地域に輸出されている。
技術革新も進む。広漢市では現在、国家級ハイテク企業10社、「専精特新(専門化・精密化・特色化・革新性)」企業8社が育ち、江南大学(Jiangnan University)や北京工商大学(Beijing Technology and Business University)などと連携して3つの火鍋産業研究院(実験室)を設立した。国内初のCNAS認証を取得した牛脂検査ラボも有しており、牛脂・辣油など20以上の国家標準・団体標準の策定にも参加している。
2023年に発足した広漢市火鍋産業協会は、企業を率いて北京市や深セン市(Shenzhen)などでブランド発信を進めてきた。また、加盟企業が共同出資し、2025年8月に開業予定の「中国火鍋食材の都・体験センター」を計画中で、展示・販売を一体化し、産業チェーンに属する100社の優良製品を一括で調達できる拠点を目指している。
今回のイベントでは、火鍋関連企業との協力契約の締結や、来場者参加型の企画も多数行われた。「三星堆(Sanxingdui)遺跡×火鍋」をテーマにした展示ブースも登場し、青銅器をイメージした限定鍋具の展示や、没入型の体験コーナーが人気を集めた。併せて、テーマパレード、火鍋クイズ、ライブ配信企画、電子クーポンの配布など、多彩な催しが行われ、広漢火鍋ブランドの認知向上が図られた。
広漢市火鍋産業協会の楊礼学(Yang Lixue)会長は「今回のイベントは成果発表の場であると同時に、企業と広漢の資源がつながる場でもある。『中国火鍋食材の都』という名を、国内外でさらに輝かせていきたい」と述べた。多くの企業が広漢に注目し、協力関係が広がることに期待を寄せている。
火鍋だけでなく、広漢は「古蜀の都・改革の地」としても知られ、4年連続で「全国県域観光総合実力百強」に選ばれている。現在は「三星堆+」の全域観光プロジェクトを推進し、四季を通じて楽しめる観光環境づくりを進めている。観光客は「三星堆+田園散策」など、特色ある4つのルートで広漢の魅力を体験できる。(c)東方新報/AFPBB News